【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は下落した。ロペスオブラドール次期大統領は29日、一部着工されている首都メキシコ市の新空港建設を新政権が中止すると発表したことが嫌気された。ペソは一時対ドルで約3.5%下がったほか、主要株価指数は4%余り下落して2016年初め以来の安値を記録し、指標の10年国債利回りは高騰(価格は急落)した。

メキシコ第3四半期国内総生産(GDP)は前年比(速報値)+2.6%だった。予想の2.4%を上回ったが、前回の2.6%から横ばいだった。また、中米からの移民がメキシコリラを圧迫した。トランプ大統領は31日、中南米から米国を目指して北上する移民キャラバンの入国阻止ないし身柄拘束に向け、メキシコとの国境に最大1万5000人の兵士を配備する用意があると述べた。

*今週のメキシコペソ円は、上値の重い展開が続きそうだ。先週は、ロペスオブラドール次期大統領が、既に着工されている首都メキシコ市の新空港建設を新政権が中止すると発表したことがショックとなった。市場では、経済政策がロペスオブラドール氏の下で想定されていた以上にこれまでと様変わりし、新政権とビジネス界の対立が起きるのではないかとの懸念が強まった。

格付け会社フィッチ社は31日、メキシコの格付け見通しを「ネガティブ」に変更した。格付けは「BBBプラス」に据え置いた。同社は、次期政権下で石油・ガス部門の民間資本開放などの経済改革が頓挫したり、成長を妨げる政策を導入したりする恐れもあると分析した。次期政権の政策を巡る懸念から格付けを引き下げる可能性があると説明した。 ロペスオブラドール氏は建設中止について「決定は民意に従うということだ」と語り、これによっておよそ1000億ペソ(50億ドル)の財政資金が節約できると強調した。

また通貨ペソ安に関して「日常の動きであり、より多くの情報が出てくれば事態は落ち着く。何も心配することはない」と言い切った。中米からの移民集団(キャラバン)が米国を目指して北上している問題もメキシコにとっては頭の痛い問題だろう。移民集団と派遣兵との間になんらかのトラブルがおこれば、メキシコ国境が混乱に見舞われる可能性がある。


【メキシコ経済指標】
6日火曜日
23:0010月消費者信頼感前回100.1

8日木曜日
23:00 10月消費者物価指数前年比前回5.02%  予想5.1%

9日金曜日
23:00 9月工業生産前年比前回0.2%


peso1105

*予想レンジ:5.50円~5.80円


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