【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は上昇後に反落に転じ、前週比マイナスで引けた。米議会中間選挙を前にして、「ドル買い・メキシコペソ売り」が巻き戻され、メキシコペソは上昇した。しかし、選挙結果が市場の大方の予想通り「上院は共和党・下院は民主党」となったことに加え、メキシコ株がは7年ぶりの大幅な下げとなったことが嫌気されて、メキシコペソは下落に転じた。

次期政権の与党議員が、現金自動預払機(ATM)での現金引き出しなど銀行の一部サービスで手数料の撤廃を提案したことで銀行の収益減少が懸念され、メキシコの株価指数は5.8%下落した。 メキシコペソは対ドルで1.6%下げ、約1週間ぶりの大幅な下げとなった。

*今週のメキシコペソ円は、上値の重い展開が続きそうだ。米中間選挙の結果、下院で民主党が勝利したことで民主党が予算措置の成立に反対しメキシコの壁建設が困難になりそうだ。これはメキシコにとってポジティブな材料になるだろう。

一方、ホンジュラス移民に対してトランプ大統領は難民申請を認めないとしている。これにより移民は米国に入国できずメキシコで溢れかえることなりそうだ。移民数が1万人を超えているため、メキシコもすべてを受け入れることは無理で、メキシコ政府は今後、対処に困るだろう。メキシコ経済を圧迫する可能性があろう。先週末は、次期政権の与党議員が銀行の収入源である手数料を廃止する提案を行い、メキシコペソは大幅に下落したが、先月の空港建設中止決定もあって市場からは懸念を抱かれているようだ。

今週は、15日にメキシコ中銀理事会が開催されるが、政策金利は据え置かれることが予想されている。


【メキシコ経済指標】
12日月曜日
23:00 9月外貨準備前回$176.5B、予想$178.0B

15日木曜日
28:00メキシコ中銀政策金利前回7.75%、予想7.75%


peso1112

*予想レンジ:5.60円~5.90円


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