【東京金は押し目買いが優勢だろう】    
*先週のNY金は反発した。ドル高・ユーロ安を受けて1200ドルを割り込む場面もあったが、NYダウが今後の「ねじれ議会」を嫌気して急落したことや英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる先行き不透明感を背景に金は安全資産として買われ、反発に転じた。週末16日には米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが、世界景気の減速リスクに警戒感を示し、「中立金利」に言及したことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ打ち止め時期が前倒しされるのではないかとの観測が浮上したため、米金利が低下しドルが下落すると、ドル建て金には割安感から1220ドル台に押し上げられて週を終えた。

CFTC建玉を見ると、米議会中間選挙、12月会合での利上げを示唆したFOMCを背景に、ファンドは5週間ぶりに金を売り越しにしているが、FRB内部から利上げピークを示唆する発言が出たことで、ファンドの売りも限定的になろう。週明けは米長期金利は3.06%に低下し、ドル指数も上値が重くなっている。12月会合での利上げも既定路線であり、材料的には金を大きく押し上げることにはならないだろう。ファンドは早晩、買い越しに転じると予想する。日足チャートは依然としてレンジ相場が続いており、底値形成が継続していると言えるだろう。

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*NY金予想レンジ=1180~1240ドル

*CFTC建玉11月13日時点:ファンドの金売り越しは9247枚(前週比+2万8273枚)と売り越しに転じた。総取組高は53万9520枚と前週比4万4609枚の増加。

*先週の東京金は軟化したものの、4400円台は維持された。不透明な欧州情勢、不安定な株価を背景に金現物需要が回復してきている。金ETFは760トン台を回復し、年初最低の730トンから4.2%増加している。金を抑える最大の要因はドル高だが、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官が、金利上昇サイクルのピークに言及したことで、米長期金利が先週の3.2%から週明けには3.06%に低下している。12月19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが予想されているため、それまでドルはサポートされようが、利上げ後には2019年の利上げペースが関心となるため、ドル高にもブレーキがかかる可能性がある。

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また、20日のNYダウは、米中「貿易戦争」や原油相場の大幅安、アップルの業績不安などを嫌気し大幅続落となり、年初来安値を更新した。株安を背景にリスク回避として安全資産である金が注目されてきそうだ。東京金はドル高時は円安にサポートされ、ドル安時にはドル建てNY金にサポートされるだろう。いずれにしても押し目買いが優勢が続きそうだ。

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*東京金予想レンジ:4350~4450円。


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