【東京白金は3000円台で値固め局面】
*先週の東京白金は下落したが、3000円の大台は維持された。金が底堅く推移し、同じ白金族であるパラジウムが年初来高値を更新していることから、白金は割安感でサポートされているようだ。白金の需給に影響を及ぼすニュースはなく、他の貴金属と最大の生産国である南アフリカの通貨ランドに影響される展開が続きそうだ。22日の南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)理事会では利上げ予想が強まっている。政策金利は0.25%引き上げられて、6.75%になる見込み。

23日には格付け会社S&P社が南アフリカの格付けを発表する。S&P社による南アフリカの格付けは「BB」(ジャンク債)、見通しは「安定的」としている。20日に発表された9月景気先行指数は104.7(前回104.9)と予想104.6をわずかながら上回っており、格付けは現状維持となる可能性が高いだろう。その場合、利上げと相まって通貨ランドが堅調に推移する展開が予想され、白金相場には押し上げ要因となろう。

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*東京白金予想レンジ:3000~3100円

*CFTC建玉11月13日時点:ファンドの白金買い越しは2万1991枚(前週比-1933枚)と減少。総取組高は7万0152枚と前週比-4212枚の減少。

*白金と金の逆ザヤは、7月3日に1526円と過去最大幅を記録した。縮小に転じ上値抵抗線だった1350円を上抜け、一時1300円も上回った。しかし、現状では1300円の逆ザヤは、白金の割高感が強いようだ。短期的には、「白金売り・金買い」が有利のようだ。

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