【ドル円相場、今週の展望】
*今週のドル円は、堅調に推移しそうだ。連休明け26日は、前週末の海外市場で原油安やNYダウの下落を反映してリスク回避姿勢が強まり、上値が重かった。しかし、仲値に向けて、国内輸入企業によるドル買いが入ったことに加え、日経平均株価が上昇したこともあり、113円台前半に上昇した。とはいえ、NYダウが底入れしたと判断できかねる状況でのドル買いにも限界があろう。原油相場が一段安に下落した場合、ダウの更なる下落を招き、リスクオフモードが強まる可能性がある。

また、今週末には米中首脳会談が控えているため、動きにくくなるだろう。トランプ大統領と中国の習近平国家主席は、ブエノスアイレスで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて、米中首脳会談を開催するため、次第に様子見が強まるだろう。両者の主張の隔たりは大きく、首脳会談で貿易問題に何らかの合意点に達するのかどうか不透明感も強い。トランプ政権は、米中貿易摩擦で問題となっている「不当」な慣行を中国は是正していない、との見解を示した。
一方、習主席は、発展の道筋に関する中国の選択やその利益を米国は尊重する必要があるとの見解を示している。

28日には米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演する。クラリダFRB副議長は16日、米金利はFRBが中立金利とみなす水準(3.0%)に近づいているとの認識を示し、他国の経済成長も注視する必要があると述べた。ダラス連銀カプラン総裁やアトランタ地区連銀ボスティック総裁も、世界的な景気減速への懸念から利上げペースの鈍化に言及しており、FRBは来年の早い時期に利上げを打ち止める可能性があるとの見方が強まっている。そのため、米長期金利も3.2%台から反落しており、今後はドルの上値を抑える可能性がある。

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*CFTC建玉11月20日時点:ファンドの金買い越しは8896枚(前週比+1万8143枚)と買い越しに転じた。総取組高は52万5940枚と前週比1万3580枚の減少。


<今週の主な経済指標>
27日は11月米消費者信頼感指数、28日は第3四半期米国内総生産(GDP)、29日は11月FOMC議事録公表。

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*予想レンジ:112.00円~115.00円


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