【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は堅調に推移した。ロシアのプーチン大統領は19日、トルコの最大都市イスタンブールを訪れ同国のエルドアン大統領と共に、両国を結ぶ天然ガスパイプライン「トルコストリーム」の海底部分の完成式典に出席した。プーチン大統領はプロジェクトの進展は「協力関係の証しだ」と強調、エルドアン大統領はロシアを「信頼できる」パートナーと持ち上げ、両国の蜜月を演出した。

エルドアン大統領が来年3月31日に行われるトルコ地方選の候補者を発表した。今回の地方選ではエルドアン率いる与党AKP(公正発展党)が苦戦すると思われていたが、地方選においてAKPとの同盟を解消するとしていたMHP(民族主義者同盟党)が、イスタンブール、アンカラ、イズミルの3大都市でAKP支援を表明した。エルドアン大統領はMHPのバフチェリ党首に感謝の意を表明した。今回の地方選もエルドアン陣営が有利になると予想されている。



*今週のトルコリラ円は、堅調に推移しそうだ。ここ最近の原油価格の大幅下落がトルコリラには好感されている。トルコはエネルギーの大半を輸入そており、原油価格の下落は貿易赤字の削減につながり、ひいてはインフレ率を押し下げる。こうした中、ロシアからの天然ガスパイプライン「トルコストリーム」の完成により、今後のエネルギー不足の解消が期待される。これが完成して稼働するとエネルギー依存度は、ロシアからの天然ガスが7割となるという。ロシア産ガスを輸出する「トルコストリーム」は黒海を930キロメートルにわたって横断し両国を結ぶ。輸送能力は年間315億立方メートルで、半分はトルコ国内に供給し残りは欧州に輸出する。トルコ国内の地上部分は2019年中の完成を目指す。トルコはアゼルバイジャン産のガスを欧州に輸出するパイプライン「TANAP」も建設しており、エネルギー輸送の「ハブ国」を目指している。

ロシアは事実上の戦争状態にあるウクライナを迂回するガス輸出の拡大を狙い、バルト海経由で天然ガスをドイツに送るパイプライン「ノルドストリーム2」の建設も進めている。トルコはまた、シリア内戦への対処などを巡り米国と対立し、ロシアとの関係を強化している。ロシアから最新鋭地対空ミサイルシステム「S400」の導入も進めている。プーチン大統領はシリア情勢を巡る協議のため10月末にトルコを訪れたばかり。


【トルコ経済指標】
26日月曜日
20:30 11月景気動向指数[季調済]前回91.1
20:30 11月設備稼働率前回75.4%

29日木曜日
16:00 11月経済信頼感前回67.5

30日金曜日
16:00 10月貿易収支

lira1127

*予想レンジ:19.50円~22.50円


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