【東京白金はそろそろ下げ止まるか】
*先週の東京白金は下落した。11月28日、The World Platinum Investment Council(WPIC:ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル)が 「Platinum Quarterly」最新版を発表した。これによると、2019年予測は市場余剰量が455koz(およそ14.15トン)で、供給が1.6%増と需要が2.4%増であるため、2018年度の余剰量に比べ10%減となると見ている。2019年度の需要増加は経済成長を反映して、主に化学および石油業界が牽引するものと見られる。

また、地金とコインの堅実な需要に加えて、ETFが回復するため、投資需要が倍増する見込み。自動車分野では課題が残り、これはヨーロッパの一部都市でのディーゼル車に対する制限に伴い、ヨーロッパでのディーゼル関連需要が減少を続けると予想される。自動車分野における需要は減少を続けることは確実だが、減少率は小さなものに留まる見込みという。来年の需給状況は今年より改善する見込みだが、株安・原油安を背景に自動車分野の需要減少に反応してファンドが手仕舞い売りを出したようだ。テクニカル的には、RSIが30%を下回ったことで売られ過ぎ感が強まっているため、そろそろ下げ止まる可能性が高いだろう。

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*東京白金予想レンジ:2750~2950円


*CFTC建玉12月4日時点:ファンドの白金買い越しは1万4626枚(前週比-8189枚)と減少。総取組高は7万68283枚と前週比+4455枚の増加。

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*白金と金の逆ザヤは、7月3日につけた1526円をさらに上回って、12月10日には1642円と過去最大幅を記録した。  短期的には、「白金売り・金買い」が有利のようだ。

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