【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*年末・年始のトルコリラ円は下落した。インフレ指標の鈍化を受けてトルコ中銀が利下げするのではないかとの思惑が強まったことに加え、ドル円が急落したことから一時18円02銭まで急落した。その後は、良好な米雇用統計を受けてドル円が反発したため、トルコリラ円も引き上げられて20円台を回復した。

*今週のトルコリラ円は、保ち合いで推移しそうだ。トルコ経済相はインフレに対処するとして市場の利下げ懸念を払拭した。実際、トルコのインフレ率は依然として年率20%を超えており、決して楽観できる状況ではない。高インフレに加え、経済成長の鈍化が懸念される。2018年7-9月期国内総生産(GDP)成長率は+1.6%と4-6月期の5.2%から大幅に減速している。4日に発表されたトルコの新車販売台数によると、2018年の乗用車と軽商用車の販売が前年に比べ35%減の約62万1千台になったという。新車販売は18年4月から9カ月間、前年割れが続いた。米国人牧師の拘束をめぐる米国との対立を原因とする通貨安に伴う販売価格の上昇と、大幅な金融引き締めによる自動車ローンの金利上昇が直撃した。インフレによる利上げ圧力と景気減速による利下げ圧力に挟まれ、トルコ中銀は難しい金融政策を迫られそうだ。

地政学リスクに関しては、米軍がシリアから撤退することがトルコには好感されているが、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は6日、訪問先のイスラエルで「トルコがクルド人勢力を攻撃しないと約束しなければ、米軍はシリアから撤退しない」と語った。撤収時期は「早期に」から「ゆっくりと」と修正されたようだ。トルコ大統領府報道官は「トルコがクルド人を標的にしているとの主張はばかげている」との声明を出し、テロ組織との戦いと混同すべきではないと反論した。米軍はシリアのクルド人勢力と協力し、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討を続けてきた。米軍が撤収すればトルコがクルド人勢力を攻撃するとして撤収見直しを求める声が出ていた。


【トルコ経済指標】
11日金曜日
16:00 11月経常収支前回+27.7億USD、予想+9.0億USD

lira0107

*予想レンジ:19.00円~21.00円


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