【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*年末・年始のメキシコペソ円は下落した。移民問題を巡る米国との国境問題が長引き、メキシコペソにとってはネガティブな材料となった。原油相場の上昇はサポート要因になったが、ドル円が急落したため、メキシコペソ円は一時5円台前半に急落した。ただ、週末には良好な米雇用統計を受けてドルが反発したため、メキシコペソ円も底堅く推移した。

*今週のメキシコペソ円は、保ち合いで推移しそうだ。メキシコ中央銀行が3日に公表した12月20日の会合の議事要旨によると、大半の政策委員が物価の上振れリスクを警戒していることが分かり、インフレ抑制に向けてさらなる追加利上げが実施される可能性が示唆された。この会合では、4人の政策委員が全会一致で政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、2008年8月以来の高水準となる8.25%にすることを決めた。また物価上昇率を適切なタイミングで目標の3.0%に収めるための政策対応を強化することでも意見が一致した。

一方で政策委員の多数は、ロペスオブラドール大統領が率いる新政権の政策運営を巡る不透明感が金融資産の動きに反映されており、経済成長にとって重大なリスクになっていると警鐘を鳴らした。これらの委員は、メキシコ市の新空港建設中止や国営石油会社ペメックスの経営モデルがどうなるかに関する不安などが、不透明感をもたらしていると指摘した。その上で大半の委員が、新政権は今後数年間に実施するエネルギー政策全般についてより明確な方針を示す必要があるとの見解を示した。

トランプ大統領は、議会の承認なしでメキシコ国境に壁を建設するため国家緊急事態を宣言する可能性を改めて示した。与野党は6日、トランプ大統領が予算計上を求める「国境の壁」建設費を巡って協議を続けた。トランプ大統領は壁について「コンクリートではなく鉄製でもいい」と提案した。壁建設に反対する野党・民主党に一定の「譲歩」を初めて示した格好だが、民主が応じるかは不透明。

【メキシコ経済指標】
9日水曜日
23:00 12月消費者物価指数前年比前回4.72%、予想4.6%

10日木曜日
23:00 消費者信頼感前回99.6 予想100
23:00 自動車生産前年比前回-1.3%

1月11日金曜日
23:00 11月鉱工業生産前年比前回1.0%、予想0.6%

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*予想レンジ:5.50円~5.80円


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