【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は堅調に推移した。エルドアン大統領は20日夜、トランプ大統領と電話協議し、米軍が駐留してきたシリア北部の要衝マンビジュの治安維持を速やかにトルコが引き継ぐ用意があると伝えた。ホワイトハウスによると、トランプ大統領はシリアでのテロ掃討の重要性を強調し、治安上の懸念解決に取り組むことで一致した。

また、エルドアン大統領は23日、ロシアのプーチン大統領と会談を行い、トルコにいるシリア難民を安全地帯を設置して、そこに戻すとした。さらにイドリブ問題について話し合い、ロシアとトルコは協力してイドリブのテロと戦う意向を示した。アルバイラク財務大臣は、市場が予測するトルコの景気後退に関して、「景気後退は今のところ見られない」と述べた。格付け会社ムーディーズは、トルコ経済が急激に縮小すると厳しい見解を示したが、アルバイラク財務大臣は景気後退に関して、トルコはソフトランディングでき、2019年末に成長率2.3%に回復すると述べた。

*今週のトルコリラ円は、保ち合いとなりそうだ。国際通貨基金(IMF)は21日、2019年と20年の世界経済成長率見通しを下方修正した。欧州や一部の新興国市場の低迷が要因。また貿易摩擦が解決されなければ鈍化しつつある世界経済を一段と揺るがしかねないとの見方を示した。トルコは欧州経済との関係が深く、ユーロ圏の景気低迷の影響を受けやすい。昨年から市場が問題視しているインフレ率にしても低下したとはいえ、依然として20%以上あり、安心できる状況にはない。ただ、昨年末から原油価格が低迷していることから、輸入インフレは低下する可能性は高いだろう。アルバイラク財務大臣は、インフレ率の引き下げに自信を持っているが、果たしてうまくいくかどうか。地政学的な問題で米国やロシアと協力関係を築きつつある点は評価できよう。


【トルコ経済指標】
30日水曜日
16:00 1月経済信頼感前回75.2
20:00 トルコ中銀インフレレポート

31日木曜日
16:00 12月貿易収支前回-6.5億USD
16:00 12月観光客数前年比前回19%
16:00 観光収入第4四半期前回$11.5B

2月1日金曜日
16:00 1月製造業PMI

lira0129

*予想レンジ:19.50円~21.50円


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