1月30日(水)
【1月29日の海外相場および市況】
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*29日のNY外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策決定など重要イベントを控えて様子見が強まり、ドル円は109円台前半で小動きに推移した。109円36〜46銭。30日から2日間の日程で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の据え置きは確実視されているが、FOMC終了後に発表される声明の内容やパウエルFRB議長による発言を見極めたいとの思惑が広がったため、様子見が広がった。世界的な景気減速懸念が浮上する中、今後の利上げペースやバランスシート(保有資産)の圧縮計画に触れるかどうかが焦点。また、30、31日には米中による閣僚級貿易協議が予定されているほか、2月1日には米雇用統計の発表も控えている。1月米消費者信頼感指数は120.2と市場予想(124.0)を下回り、ドルの上値を抑えた。

一方、英議会下院はこの日混乱を招く「合意なき離脱」阻止に向け、3月末に迫った離脱の延期を可能にするための動議を否決したが、円相場への影響は限定的だった。

*29日のNY金は、米中通商協議の行方など先行き不透明な中、安全資産として買われ3営業日続伸した。1308.90ドル(+5.80)。ムニューシン米財務長官はこの日、30、31日に行われる中国との閣僚級貿易協議について「大きな前進があると期待している」と発言。しかし、前日には米司法省が中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の副会長起訴を発表した上、両国の間には知財権侵害や技術移転強要などの問題をめぐり依然大きな隔たりがあるとみられ、交渉は難航するとの見方が強まった強まった。また、ベネズエラの政情不安拡大や混迷が続く英国の欧州連合(EU)離脱問題などの不確定要因も支援要因となった。ただ、この日から2日間の日程で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)の協議結果を見極めたいとの思惑もあり、上げ幅は限定的だった。

NY白金は小反発。815.80ドル(+1.30)。

*29日のNY原油は、米政府によるベネズエラ国営石油会社(PDVSA)への制裁発表を受けて供給不安が強まり反発した。53.31ドル(+1.32)。米政府は28日、ベネズエラのマドゥロ反米政権による不正行為に関与したとして、PDVSAを制裁対象に指定すると発表した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国であるベネズエラの政情不安が拡大する一方、同国をめぐる地政学的リスクが一段と高まる中、米国による新たな制裁で国際石油市場への供給が減少するのではないかとの懸念が広がった。また、NYダウが堅調に推移していることも支援要因となった。

*シカゴトウモロコシは続落。377.25セント(-2.50)。米中貿易協議を控えて手じまい売りが出た。来週のブラジルでは降雨が予想されていることも弱材料だった。

シカゴ大豆は続落。919.00セント。(-4.25)。米中貿易協議の進捗見通し待ち。ブラジルで来週、恵みの雨が降る一方、アルゼンチンで降水量が減るなど、南米の気象が改善するとの予報も弱材料だった。

*29日のNYダウは、良好な企業えお受けて反発した。2万4579.96ドル(+51.74)。米主要企業の2018年10〜12月期決算が佳境に入る中、好決算企業には個別の買いが入った。米工業・事務製品大手スリーエムの決算は、中国事業の減速で2019年の業績見通しを下方修正したものの、市場は10〜12月期の1株当たり利益が市場予想平均を上回ったことを好感。また、製薬大手ファイザーの1株当たり利益は市場予想をわずかに上回っただけだったが、同社首脳が新薬候補に自信を示したことで買いが入った。ただ、29日の取引終了後に発表されるアップルの決算を控え、様子見ムードも強かった。アップルは、中国経済の減速を受けて今月2日に10〜12月期の売上高見通しを下方修正している。

*引け後に発表されたアップルの1-3月(第2四半期)売上高見通しは、市場予想に近い水準で、2018年末の厳しい状況がそれ以上悪化していないことを示唆した。昨年昨年10-12月(第1四半期)の利益は予想を上回った。「iPhone(アイフォーン)」の売上高は減少したものの、サービスやウエアラブル端末などその他事業は前年同期比で増収となった。アップル株は決算発表を受けた時間外取引で一時4%近く上昇した。通常取引終値は154.68ドルだった。


【30日の経済指標】
08:50   (日) 12月 小売業販売額 [前年同月比]  1.4%   
08:50   (日) 12月 百貨店・スーパー販売額(既存店) [前年同月比]  -2.2%  
09:30   (豪) 10-12月期 四半期消費者物価(CPI) [前期比]  0.4%   
09:30   (豪) 10-12月期 四半期消費者物価(CPI) [前年同期比]  1.9%   
14:00   (日) 1月 消費者態度指数・一般世帯  42.7  
15:00   (南ア) 12月 マネーサプライM3 [前年同月比]  5.69%
16:00   (独) 2月 GFK消費者信頼感調査  10.4 
21:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  -2.7%   
22:00   (独) 1月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前月比]  0.1%
22:00   (独) 1月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前年同月比]  1.7% 
22:15   (米) 1月 ADP雇用統計 [前月比]  27.1万人  16.5万人 
22:30   (米) 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) [前期比年率]  3.4%  2.6% 
22:30   (米) 10-12月期 四半期GDP個人消費・速報値 [前期比]  3.5%   
22:30   (米) 10-12月期 四半期コアPCE・速報値 [前期比]  1.6%   
23:00   (墨) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前期比]  0.8%   
23:00   (墨) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前年同期比]  2.5% ― 
24:00   (米) 12月 住宅販売保留指数 [前月比]  -0.7%  1.0% 
24:00   (米) 12月 住宅販売保留指数 [前年同月比]  -7.7%   
28:00   (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表  2.25-2.50%  2.25-2.50% 
28:30   (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 

第197回 『おしえて陳さん』 
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