【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は上昇した。トルコ中銀は30日に公表した四半期インフレ報告で2019年のインフレ見通しを引き下げると同時に、インフレ率が低下すると確信できるまで金融引き締めスタンスを維持すると表明、必要であれば追加の引き締めを行う方針を示した。トルコ中銀は19年のインフレ率予測を14.6%に0.6%ポイント引き下げた。

中銀のチェティンカヤ総裁は、インフレ率を1桁台まで引き下げ、3年後に目標の5%の収斂させると表明。「インフレの改善が確信できるまで引き締めスタンスを維持する。この点については、必要であれば、追加の引き締めを実施する」と述べた。これを受けて、リラは上昇した。トルコ中銀が引き締めスタンスを維持すると表明したのに対し、米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ局面終了の可能性を示唆したことを受けてリラの上昇が続いた。

*今週のトルコリラ円は、底堅く推移しそうだ。今週4日には1月消費者物価指数(CPI)が発表される。CPI上昇率は2018年10月に前年比+25.24%に達し、約15年ぶりの高い伸びとなった。11月が+21.62%、12月が+20.30%と2カ月連続で鈍化したものの、トルコ中央銀行のインフレ目標である+5%を引き続き大きく上回っている。CPIの鈍化を背景に、市場ではトルコ中銀の利下げ観測が浮上した。しかし、1月16日トルコ中銀会合時の声明や30日の中銀総裁会見で、「引き締め的な金融政策スタンスを維持」し、「必要なら、追加の引き締めを行う」と表明したことで、早期の利下げ観測は後退した。

1月CPIは前年比+20.18%が予想されており、上昇率は3カ月連続で鈍化する見込み。CPIが市場予想を大幅に下回れば、市場では利下げ観測が再び高まる可能性がある。トルコ中銀は昨年9月に政策金利を24%に6.25%ポイント引き上げた後は金利を据え置いている。エルドアン大統領は、敵対するシリアのアサド政権と「低いレベル」で接触していると語った。

米軍のシリア撤収決定に絡んで設置構想が浮上したシリア北部への安全地帯は、トルコが管理すべきと述べた。シリア内戦ではトルコが支援する反体制派が追い詰められており、トルコはアサド政権の後ろ盾のロシアやイランに接近して和平を探っている。国境の安定化はトルコリラの支援要因になろう。


【トルコ経済指標】
4日月曜日
16:00 1月消費者物価指数前年比 前回+20.30%、予想+20.30%
16:00 1月生産者物価指数前年比前回+33.64%、予想+32.15%


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*予想レンジ:19.50円~21.50円


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