【トルコリラ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のトルコリラ円は軟化した。4日に発表された1月消費者物価指数(CPI)は、前年比+20.35%と前回+20.30%、予想+20.30%をいずれも上回った。インフレ率の高止まりが明らかとなった。エルドアン大統領は、トルコの最大手銀行であるトルコ勧業銀行ISBANK(イスバンク)の所有権は、財務省によって管理されるであろうと発言した。このISBANK(イスバンク)は、野党の共和人民党(CHP)が28%の株を保有する銀行。トルコ共和国の建国の父とされるアタテュルクが保有していた株をCHPが継承しているという。

*今週のトルコリラ円は、堅調に推移しそうだ。インフレ率が高止まりしているが、アルバイラク財務相はタカ派的姿勢を示し、エルドアン大統領によるトルコ中銀に対する介入を否定した。エルドアン大統領は、株式市場を活性化させ、民間への投資拡大を念頭に、以前から利下げ姿勢を示していた。しかし、市場は中銀への介入と捕らえられ、トルコリラには悪材料視されていた。今週は15日の引け後に、格付け会社S&P社によるトルコの格付けが発表される予定。トルコ中銀がインフレへの対処を明確にしていること、米国との関係改善等から、見通しがランクアップするとの期待が出ている。


【トルコ経済指標】
14日木曜日
時間未定:トルコ・ロシア・イラン首脳会談
16:00 12月経常収支前回+9.9億USD
16:00 12月鉱工業生産前年比前回-6.5%

15日金曜日
16:00 11月失業率前回11.6%

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*予想レンジ:20.00円~22.00円


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