【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は底堅く推移した。2018年11月のメキシコ鉱業・金属工業の生産量は前年同月比2.6%減少した。格付け会社フィッチは1月29日にメキシコ国営石油会社ペメックスの格付けを2段階引き下げた。しかし、同社は1日、ペメックスを再び格下げするとしても、メキシコのソブリン格付けが引き下げられるとは限らないとの見解を示した。

ペメックスが抱える債務は約1060億ドルと、中南米の国営石油会社としては最大。フィッチは、メキシコ政府が昨年ペメックスに課した税金がおよそ270億ドルに上った点を大きな懸念材料に挙げている。メキシコ政府はペメックスの原油生産量が減っているにもかかわらず、もっと納税額を増やすよう求めている点が問題とした。4日に発表された第4四半期国内総生産(GDP)は前年比+1.8%と前回2.5%、予想2.2%を下回り、ペソの悪材料となった。1月消費者物価指数(CPI)は4.37%、予想4.7%、前回4.83%をいずれも下回った。7日のメキシコ中銀会合では、政策金利は予想通り据え置き(8.25%)となった。

*今週のメキシコペソ円は、堅調に推移しそうだ。メキシコ銀行(中央銀行)は7日に開いた金融政策決定会合で政策金利を8.25%に据え置いた。据え置きは3会合ぶり。物価上昇率は中銀の目標を上回っているが、上昇ペースは鈍っている。米国の利上げが遠のいていることもあり、通貨ペソも2018年12月の新政権発足後に回復基調であることなどを考慮した。

1月の消費者物価の上昇率は前年同月比で4.37%となり、中銀の目標である3%は超えているが、上昇率は過去2年間では最も小さい上昇率となった。新空港の建設中止決定などで混乱した新政権の経済運営も落ち着きを見せてきた。米国の利上げ観測が一服していることもあり、通貨ペソが回復している。

インフレ抑制や通貨防衛のため過去2年間で金利を2.50%も引き上げており、利上げがローン金利の上昇などを通じて消費や投資に与える影響も勘案したとみられる。一方、貿易戦争問題や国内財政の悪化、燃料盗難問題等でGDP成長が減速する懸念を表明した。声明では、「昨年10~12月の経済活動は同7~9月から顕著に減速した」と指摘した。市場には「次の政策変更は利下げ」の可能性もあるとの見方が出てきた。

【メキシコ経済指標】
11日月曜日
23:00 鉱工業生産前年比前回-1.3%

12日火曜日
23:00 外貨準備高前回$177B


peso0213

*予想レンジ:5.65円~5.85円


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