【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は下落した。国営電力会社エスコムで一部発電装置からの電力供給が突然止まり、数年ぶりとなる大規模な計画停電が実施されたことで、南アフリカ経済に深刻な結果を招くとの見方が強まった。12月小売売上高は前年比-1.4%、前回+3.1%、予想2.5%と予想や前回より大幅に悪い内容となった。また、エスコムの債務処理次第では格下げの懸念もあるとの見方が出たことも嫌気された。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開になりそうだ。国営電力会社エスコムの債務は300億ドル以上に上ると試算されており、全額を政府が引き受けた場合、公的債務が急増する恐れがある。そのため、格付け会社ムーディーズが南アフリカ国債の格付けを引き下げる可能性が高いとの見方が出ている。3大格付け会社(フィッチ、S&P,ムーディーズ)の中では、ムーディーズのみが南ア債をジャンク級扱いにしていないが、エスコム問題で格下げとなれば、南アランドには売り圧力が強まるだろう。

市場の最大の注目は20日の南アフリカ予算だろう。昨年は付加価値税(VAT)の税率を14%から15%に引き上げ、財政赤字の対GDP比率を2017年度の4.3%から3.5%に縮小させる緊縮的な内容となり、市場の評価を受けた。今回は予算演説時にエスコムに対する支援方針の詳細も発表される。燃料課税、不動産税、証券取引税の引き上げが予想されているが、今年は厳しい予算になると予想されている。予算内容が市場を納得させるものであればランドが買われ、逆に失望される内容であれば、ムーディーズの格下げ懸念が高まりランドは売られるだろう。20日には1月消費者物価指数(CPI)も発表される。

【南アフリカ経済指標】
20日水曜日
時間未定:南アフリカ予算
17:00 1月消費者物価指数前年比前回+4.5% 予想+4.3%


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*予想レンジ:7.70円~8.20円


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