【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円はk上昇した。注目された2019年の南アフリカ予算案では、2019-20年の財政赤字の対GDP比は4.5%とし、昨年10月の4.2%予想を下方修正した。これが嫌気されて1月7日以来の安値である7.7円まで下落した。しかし、経営危機に陥っている国営電力会社エスコムに対し、会社側から要請があった1000億ランドの債務引き受けは拒否し、690億ランド(49億ドル)の支援を行うことを決定した。

財務省が公表した2019年度予算案によると、同社の3分割化計画は手始めとして公益資産の一部を送電の新子会社に移管。子会社は出資者を募る予定。追加支援については経済状況や同社の計画履行などを踏まえた上で判断するという。これが好感されて南アランドは反発に転じた。この他、米中通商協議の進展期待も新興国通貨には追い風となった。1月消費者物価指数(CPI)は総合で前年比4%上昇。伸びは前月の4.5%から鈍化。前月比では0.2%低下した。

*今週の南アランド円は、保ち合いとなりそうだ。ムボウェニ財務相は、予算案におけるエスコム救済策に対して「エスコムの再構築は格付けにとってポジティブになるはず」と発言したが、南アフリカの財政赤字がより悪化傾向にあるのは間違いなく、市場の評価も一時的に留まる可能性がある。エスコムの債務を政府が抱えないことはポジティブであるものの、今後の電力需要をどう賄うかが不透明。

主要格付け3社から南アフリカについての見解が出た。
フィッチ:エスコム支援で損失が増加しターンアラウンド計画を実行しないと、さらに格下げへ。

S&P:エスコム支援は財政にさらなる負担をかけるが、外的な要因で相殺される可能性あり。

ムーディーズ:2019年予算は財政力のさらなる低下を示しているが、支出上限引上げが財政政策の信頼性低下になるとは思わない。

3社とも南アフリカ財政が厳しい状況という見解は一致している。フィッチ社は更なる格下げも示唆している。今週は1月生産者物価指数(PPI)、貿易収支、財政収支などが発表される。


【南アフリカ経済指標】
26日火曜日
16:00 12月景気先行指数前回105.5

28日木曜日
15:00 1月マネーサプライM3前年比前回+5.59%
15:00 1月民間部門信用前年比前回+5.10%
18:30 1月生産者物価指数前年比前回+5.2%
21:00 1月貿易収支前回+172億ZAR   
21:00 1月財政収支前回+145億ZAR

1日金曜日
18:00 2月製造業PMI前回49.9


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*予想レンジ:7.70円~8.20円