【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は堅調に推移した。メキシコ政府は、経営難に陥っている国営石油会社ペメックスに39億ドルの資金を注入し、財務状況を改善して信用格付けのさらなる引き下げを阻止する方針を表明したが、格付け会社フィッチ社は、この程度の支援ではペメックス救済には不十分であるとの厳しい見解を示した。

ペメックスは石油生産の減少や汚職、労働コストの上昇などを背景に経営が悪化、約1060億ドルと多額の債務を抱えている。これが嫌気されて売りが優勢となった。しかし、メキシコ隔週消費者物価指数(CPI)が前年比で3.89%と予想の4.3%を下回ると、インフレ率の低下が好感されて反発に転じた。オブラドール大統領は現在、問題になっている中米の移民をメキシコで受け入れる姿勢を見せた。

*今週のメキシコペソ円は、上昇しそうだ。米中通商協議の進展が期待され、リスクオンモードに傾きつつることから、新興国通貨が買われやすくなっている。しかし、国営石油会社へのメキシコ政府の対応は上値を抑える要因になろう。格付け会社のフィッチとムーディーズ・インベスターズ・サービスは国営石油会社ペメックスの格付けをジャンク(投機的)等級を1段階上回る水準まで引き下げた。

フィッチは15日、追加減税や政府支出、債務借り換えを含む政府のペメックス支援計画について、同社の信用の質の「持続的な悪化」を食い止めるのに十分ではないとの見解を示した。政府当局者は、新たな計画の一環としてペメックスは年金債務の貨幣化で18億ドルを受け取るとし、財務状況は汚職取り締まりによって改善すると説明した。メキシコ政府は2019年に新たな債務を負う計画はないという。 ペメックスは今後3年間に270億ドル超の債務返済が必要となる。政府の措置は長期的な解決策ではなく、石油生産の安定化には十分ではないと見られているようだ。

1月のペメックス社の原油生産が日量162万バレルと、約30年ぶり低水準になったことが明らかになった。政府が目指す2~3年後の増産が困難な状況になっている。今回の産油量は少なくとも1990年以降、最も低い水準。ペメックスの原油生産は、2004年に日量340万バレルに達した後、14年連続で減少している。18年のペメックスの原油生産は日量平均181万バレルだった。また、1月の同社の原油輸出も日量107万バレルに減少。18年の平均を10%近く下回った。ロペスオブラドール大統領は、6年間の任期が満了する24年末までに、ペメックスの産油量を日量約250万バレルに増やすと表明している。


【メキシコ経済指標】
25日月曜日
23:00 GDP成長率前年比前回2.5%  予想1.8%
24:00 第4四半期経常収支前回$-5081.5M、予想$-3500M

26日火曜日
23:00 小売販売前年比前回3.4%、予想3.3%

27日水曜日
23:00 貿易収支前回$1.836B 予想$-2.3B
23:00 失業率前回3.4%、予想3.5%
27:30 メキシコ中銀インフレレポート
 
28日木曜日
23:00 景況感前回50.8、予想48.5
24:30 製造業PMI前回50.9   

3月2日土曜日
06:00 財政収支前回MXN-178.96B


peso0225

*予想レンジ:5.65円~5.85円