2月28日(木)
【2月27日の海外相場および市況】
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*27日のNY外国為替市場では、米朝首脳会談や米中貿易交渉の行方に注目が集まる中、米長期金利の上昇を受けてドル買いが強まり、111円台に上昇した。110円94銭〜111円04銭。この日の債券市場では、大量の社債発行や持ち高調整の動きを背景に早朝から長期金利が上昇し、日米金利差の観点からドル買いが先行した。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表はこの日、下院歳入委員会の公聴会で証言し、中国との通商問題について「まだ多くの解決すべき課題が残っている」と語り、早期決着に慎重な見方を示した。また、ベトナムの首都ハノイでは前日に続き28日も米朝首脳会談が行われる予定で、協議の結果に注目が集まっている。両首脳は協議終了後、共同声明を出す見込みで、北朝鮮による非核化に向けた具体的措置が声明に盛り込まれるかどうかが焦点。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日、下院金融サービス委員会で証言し、2017年10月に始めた保有資産縮小策が年内に終了するとの見通しを示した。

*27日のNY金は、ドル上昇に伴う割高感から3営業日続落した。1321.20ドル(-7.30)。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日の議会証言で、利上げ判断を急がない姿勢を改めて強調。金利を生まない資産である金を支え、堅調に推移していた。しかし、外国為替市場でドル買い・ユーロ売りが進むと、ドル建て金に割高感が生じたことから、反落に転じた。この日、対中通商問題について議会証言した米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が、「合意までにまだ多くの解決すべき課題が残っている」などと発言し、「貿易戦争」終結に向けた交渉が前進しているとの期待が後退し、リスク回避のドル買いが進んだ。ただこの日は、インド、パキスタン両国の空軍機による交戦が伝えられたほか、2回目の米朝首脳会談がベトナムで行われるなど、地政学的リスクが意識され売り圧力も限定的だった。

NY白金は南アフリカの鉱山ストライキが懸念されて4日続伸。869.90ドル(+9.50)。パラジウムは買われ過ぎが懸念されて大幅下落。1477.20ドル(-42.50)。

*27日のNY原油は、世界的な需給均衡への期待が高まる中、続伸した。56.94ドル(+1.44)。石油輸出国機構(OPEC)の盟主であるサウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相はこの日、トランプ大統領が25日「石油価格は高くなり過ぎている。OPECは落ち着いてくれ」とツイッターに投稿したことに対し、「OPECとその連携国は落ち着いている」と発言。トランプ大統領が牽制してもOPEC主導の協調減産は継続されるとの見方が強まった。また、米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した最新週の原油在庫は前週比860万バレル減と、市場予想の280万バレル増に反して大幅な取り崩しとなった。米国の純石油輸入量がOPECの減産と米国の対ベネズエラ制裁の影響で、前週比日量140万バレル減の260万バレルと記録的な低水準に落ち込んだことが背景。これを受けて、米国内の供給過剰懸念が後退し、相場は上げ幅を拡大した。

*27日のシカゴトウモロコシは3日続落。373.75セント(-2.25)。一時5カ月ぶりの安値をつけた。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週報によると、エタノール生産は日量3万2000バレル増の103万バレル、在庫が20万4000バレル減の2371万バレル。

シカゴ大豆は小幅続落。916.75セント(-0.25)。中国による米国産品買い付けの約束は、米中貿易問題の解決には不十分だとしたライトハイザー米通商代表部(USTR)代表の発言が材料視された。ライトハイザー代表はこの日、米議会公聴会で、米中の問題は極めて深刻なため、米国からのさらなる買い付けの約束では解決できず、中国の構造的な変化が必要だと述べた。

*27日のNYダウは、米中貿易協議に対する楽観的な見方が後退する中、続落した。2万5985.16ドル(-72.82)。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表はこの日、下院歳入委員会の公聴会に出席し、中国との貿易協議について合意に至るまでには「やるべきことがまだ多くある」などと発言。市場では両国が近く合意に達するとの楽観的なムードが後退し、ダウは一時180ドル安まで下げた。インドとパキスタンの軍事的緊張や、ベトナムの首都ハノイで始まった米朝首脳会談なども投資家の地政学的リスクへの警戒感も株価圧迫要因となった。


【28日の経済指標】
08:50   (日) 1月 鉱工業生産・速報値 [前月比]  -0.1%   
08:50   (日) 1月 鉱工業生産・速報値 [前年同月比]  -1.9%  
08:50   (日) 1月 小売業販売額 [前年同月比]  1.3% ― 
08:50   (日) 1月 百貨店・スーパー販売額(既存店) [前年同月比]  -1.0% 
09:00   (NZ) 2月 NBNZ企業信頼感  -24.1  
09:01   (英) 2月 GFK消費者信頼感調査  -14   
09:30   (豪) 10-12月期 四半期民間設備投資 [前期比]  -0.5%  
10:00   (中) 2月 製造業購買担当者景気指数(PMI)  49.5   
14:00   (日) 1月 新設住宅着工戸数 [前年同月比]  2.1%
16:00   (トルコ) 1月 貿易収支  -26.7億ドル 
18:30   (南ア) 1月 卸売物価指数(PPI) [前月比]  -0.9%  
18:30   (南ア) 1月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  5.2%
21:00   (南ア) 1月 貿易収支  172億ランド   
22:00   (独) 2月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前月比] 
22:00   (独) 2月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前年同月比] 
22:30   (米) 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) [前期比年率]  3.4%  2.4% 
22:30   (米) 10-12月期 四半期GDP個人消費・速報値 [前期比]  3.5%  3.8% 
22:30   (米) 10-12月期 四半期コアPCE・速報値 [前期比]  1.6%  1.6% 
22:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数 [前週分] 
22:30   (米) 前週分 失業保険継続受給者数 [前週分] 
23:45   (米) 2月 シカゴ購買部協会景気指数  56.7  57.8 

第202回 『おしえて陳さん』 
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