*週末15日のNY外国為替市場では、軟調な米経済指標を受けて111円台半ばに軟化した。111円45〜55銭。3月NY州製造業景況指数は3.7と2月の8.8から低下。市場予想の10.0も下回った。さらに2月米鉱工業生産指数も前月比0.1%上昇と市場予想(0.4%上昇)に届かなかった。特に製造業が0.4%低下と2カ月連続のマイナスとなり、米経済は景気後退局面に向かっているとの懸念からドル売りが進み、一時111円38銭まで下落した。
CFTC建玉3月12日時点:ファンドのドル買い・円売りは5万8781枚(前週比-7475枚)と減少した。総取組高は19万6766枚と前週比1万0317枚の減少。
*週末15日のNY金は反発。対ユーロでのドル安を背景に割安感から買われた。3月NY州製造業景況指数は3.7と2月の8.8から低下。市場予想の10.0も下回った。さらに2月米鉱工業生産指数も前月比0.1%上昇と市場予想(0.4%上昇)に届かなかった。特に製造業が0.4%低下と2カ月連続のマイナスとなり、米経済は景気後退局面に向かっているとの懸念からドル売りが進んだ。ただ、この日は米中貿易協議の進展期待を背景に米株価が上昇し、金の上値は重かった。
CFTC建玉3月12日時点:ファンドの金買い越しは7万8819枚(前週比-9199枚)と減少した。総取組高は53万0030枚と前週比5万8719枚の増加。
NY白金はドル安を受けて反発。831.80ドル(+4.70)。
パラジウムは5日続伸。1518.50ドル(+3.90)。
CFTC建玉3月12日時点:ファンドの白金買い越しは1万6348枚(前週比-5115枚)と減少した。総取組高は7万7461枚と前週比22枚の減少。
*週末15日のNY原油は小反落。58.52ドル(-0.09)。前日発表の石油輸出国機構(OPEC)月報で、加盟国の2月の産油量が一段と減少していたことが明らかになり、一時58.95ドルまで上昇し、年初来高値を付けた。その後は利益確定売りに押された。また、2月NY州製造業景況指数や2月米鉱工業生産指数がいずれも市場予想を下回ったことも重石となった。一方、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した直近1週間の石油掘削リグ稼働数が前週比1基減の833基と、4週連続で減少したことも支援材料となった。
国際エネルギー機関(IEA)は、2019年1〜3月期は小幅な供給過剰、4〜6月期は日量約50万バレルの供給不足に転じる可能性を指摘。OPECは、仮に供給中断が発生しても価格上昇を抑制する供給力を十分備えており、米国などの非加盟産油国の増産が需要への対応を確実にするだろうとの見解を示した。
CFTC建玉3月12日時点:ファンドの原油買い越しは36万2265枚(前週比+1万3464枚)と増加。総取組高201万2864枚と前週比5万4987枚の減少。
*週末15日のシカゴトウモロコシは4日続伸。373.25セント(+3.00)。米中西部での作付けの遅れに対する懸念が支援材料になった。
CFTC建玉3月12日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは10万2317枚(前週比-5万6000枚)と減少。総取組高は175万7475枚と前週比8万9678枚の増加。
シカゴ大豆は反発。909.25セント(+10.75)。テクニカル要因と堅調な現物相場が支援要因。
CFTC建玉3月12日時点:ファンドの大豆売り越しは6万5967枚(前週比+3万5036枚)と増加。総取組高は69万4573枚と前週比3万5884枚の増加。
*週末15日のNYダウは、米中貿易協議進展への期待を背景にハイテク株が牽引し、続伸した。2万5848.87ドル(+138.93)。中国国営の新華社通信は中国の劉鶴副首相とムニューシン米財務長官らが14日に行った電話会談で、貿易協議をめぐる実質的な前進があったと報じた。一方、2月米鉱工業生産指数は低調な内容。米経済の先行き懸念が高まった。その後、構成比率が大きいボーイング株の上昇に伴ってダウはプラス圏に浮上。また、米中協議の進展期待を背景に、中国事業の比率が大きい半導体メーカーなどハイテク株の上げが目立った。
【18日の経済指標】
未定 (墨) 休場
08:50 (日) 2月 貿易統計(通関ベース、季調済) -3700億円 980億円
13:30 (日) 1月 設備稼働率 [前月比] -1.9%
13:30 (日) 1月 鉱工業生産・確報値 [前月比] -3.7%
13:30 (日) 1月 鉱工業生産・確報値 [前年同月比] 0.0%
23:00 (米) 3月 NAHB住宅市場指数 62 63
第204回 『おしえて陳さん』
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/
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