【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は上昇した。11日、ロペス・オブラドール大統領は就任100日の演説を行い、公約である経済成長率4%の達成に改めて自信を見せた。前政権からの課題であるトランプ米政権との関係についても良好な状態を維持しているとし、中米移民対策に共同で取り組む姿勢をアピールした。ウルスア財務相は8日、高水準の債務を抱える国営石油会社ペメックスの支援に向けた重大な措置を月内に発表する公算が大きいと述べた。オブラドール大統領は公約の一つである、大統領任期6年を国民投票によって、不信任とされた場合、任期を短縮する法案を下院で諮り、承認された。次は上院の審議になるが、これが上院で承認されると、2年半後に大統領を継続して良いか否かの国民投票が行われるという。

*今週のメキシコペソ円は、堅調に推移しそうだ。11日に行われたロペス・オブラドール大統領の就任100日目の演説は好感されたようだが、同大統領の経済運営には懸念が持たれている。ロペスオブラドール大統領は演説で、年金拡充など短期間での実績を強調した。民間投資の活用や公共投資を軸に6年間の任期で年平均4%の成長が可能だと主張した。しかし、ペニャニエト前政権が決めた首都近郊の新空港建設や外資による石油入札を大幅に見直し、経済の混乱を招いた。政策転換は企業や市場に不信感をもたらしているようだ。国際会計事務所KPMGの調査によると、メキシコの経営者の6割「現政権の政策は自社の競争力にマイナス」と指摘した。

政府統計によると、海外からの直接投資額は18年10~12月期に前年同期より15%減少したという。2019年の実質成長率見通しも思わしくない。メキシコ銀行(中央銀行)は2月下旬、従来より0.5ポイント低い1.1~2.1%と発表した。1%台に落ち込めば6年ぶりの低水準となる。米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは1日、メキシコ国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に修正した。国際通貨基金(IMF)によると、2018年のメキシコの実質経済成長率は2.2%だった。今後の経済運営が注目される。

【メキシコ経済指標】
18日 休場

peso0318

*予想レンジ:5.70円~5.90円


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