3月22日(金)
【3月21日の海外相場および市況】
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*21日のNY外国為替市場では、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた円買い・ドル売りが一服し、110円台後半で底堅く推移した。110円75〜85銭。米連邦準備制度理事会(FRB)は20日のFOMC終了後に発表した経済・金利見通しで、今年の利上げ想定回数を従来の2回から「ゼロ」に引き下げた。想定よりもハト派的な姿勢を受け、市場では景気減速への警戒感が強まり、ドルを売って安全通貨である円を買う動きが加速した。米長期金利の急低下もドル売り・円買いを促した。しかし、この日はNYダウの上昇を受けて、ドルは買い戻された。バランスシートの縮小を9月末に実質的に終了するとしたことが株式市場には好感された。週間新規失業保険申請件数は市場予想を下回り、フィラデルフィア連銀発表の3月の製造業景況指数や、米調査会社コンファレンス・ボードの2月の景気先行指標総合指数も、市場予想を上回った。

本日の東京外国為替市場のドル円相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げ停止の見通しを受けて、110円台後半で上値の重い展開になりそうだ。
予想レンジは110円60銭〜111円10銭。

本日は欧州連合(EU)首脳会議が最終日を迎える。EUは英国の離脱期限の短期延長要請に対し、条件付きでの延長を認めたが、英議会での離脱案可決は難航しそうだ。「合意なき離脱」さえ回避されれば、ドル円への影響は限定的と見られている。

海外時間では1月ユーロ圏国際収支、3月独製造業PMI、3月ユーロ圏製造業PMI、1月米卸売売上高、2月米中古住宅販売件数などが予定される。

*昨日のポンドは、「合意なきブレグジット」観測が高まり下落。EU首脳は英議会が離脱協定案を来週可決することを条件に5月22日までの離脱延期で合意。可決されなければ延期は4月12日までとした。トゥスクEU大統領は、4月12日までブレグジットを巡る全ての選択肢があり得るとコメント。メイ首相の離脱協定案に関する来週の採決が行方を左右しそうだ。否決なら、再延期には欧州議会選実施が必要になる。メイ首相が長期の延期について再考すれば他の選択肢も出てくる。離脱協定案にはまだ必要な支持が集まっていないが、このニュースを受けて今朝のポンドは反発。

*米国との移民問題に関して、メキシコのブラドール大統領は、昨年トランプ大統領に労働ビザを提案したが、メキシコと米国が協議を行い総額100億ドルの経済支援プログラムの実施へ向けて進んでいるようだ。

メキシコのロペスオブラドール大統領は昨年12月5日、トランプ米大統領に対して中米移民に労働ビザを与えるよう提案した。労働ビザを発行することになれば今まで以上に中米移民が増えるのは確実でトランプ大統領氏が提案を受け入れる可能性は低いと見られる。

*格付け会社ムーディーズは、トルコがロシアから戦闘機「S400」を購入することに対して、アメリカとの緊張が高まると警告した。市場はこれを嫌気して、トルコリラは売りが優勢となった。

*ゴールドマンサックスは、南アフリカの国営電力会社エスコムの停電が長引いていることに対して、同国の国内総生産(GDP)の低下が懸念されると注意を促した。5月8日の南アフリカ総選挙にも大きな影響が出てきそうだ。


*21日のNY金は、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げ停止を示唆したことを受けて、反発した。1307.30ドル(+5.60)。FRBは前日の連邦公開市場委員会(FOMC)終了後、年内の利上げを見送る見通しを表明。これまでは今年2回の利上げを想定していたが、景気減速への懸念を強め、金利変更を急がない姿勢を強調した。これを受けて、金利を生まない資産である金は買われ、FOMC終了後に急伸した。ただ、この日は、最新週の新規失業保険申請件数が予想以上の減少となったほか、フィラデルフィア連銀が公表した3月の第3連邦準備地区の製造業景況指数も前月のマイナスから大きく反発したことに加え、NYダウが反発したことから、安全資産としての金需要が減退し、相場は上値を削った。

NY白金は5日続伸。861.10ドル(+1.50)。
パラジウムは9営業日ぶりに反落。1557.90ドル(-2.50)。。


*21日のNY原油は、対ユーロでドル高となる中、利益確定の売りが重石となり、下落した。59.98ドル(-0.25)。前日に約4カ月ぶりに一時60ドル台を回復したため、高値警戒感が強まり、利益確定売りが出て、上値は重くなった。また、外国為替市場ではユーロ売り・ドル買いが進行し、ドル建て原油に割高感が生じたことも圧迫材料となった。ただ、石油輸出国機構(OPEC)が現行の協調減産を少なくとも6月末まで続けるとの観測や、米国による制裁でイランやベネズエラの原油供給が滞るとの懸念も強く、相場は下げ渋った。米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した週間統計で原油在庫の大幅な取り崩しが明らかになっていたことも、引き続き相場を支えた。

*21日のシカゴトウモロコシは続伸。376.25セント(+4.75)。アイオワ州やネブラスカ州など米コーンベルト西部における大雨で、作付けの遅れや作付面積の減少に対する懸念が広がっている。商品ファンドのショートポジションが記録的な水準に積み上がっており、買い戻しが入りやすい状況にある。

シカゴ大豆は続伸。910.50セント(+4.50)。トウモロコシ相場の上昇につれ高となった。


*21日のNYダウは、ハイテク株が牽引し、3日ぶりに反発した。2万5962.51ドル(+216.84)。米連邦準備制度理事会(FRB)が前日の連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に公表した金利見通しが、市場の予想を上回るハト派的な内容だったことを受け、この日は見直し買いが入った。中でも、金融機関が投資判断を引き上げたアップルや、前日引け後に好決算を発表したハイテク株が買われた。一方、金利低下による利ざや縮小が懸念される金融株は軟調だった。この日発表された一連の経済指標が堅調な内容だったことも、株価を押し上げた。週間新規失業保険申請件数は市場予想を下回った。フィラデルフィア連銀発表の3月の製造業景況指数や、米調査会社コンファレンス・ボードの2月の景気先行指標総合指数も、市場予想を上回った。


【22日の経済指標】
08:30   (日) 2月 全国消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  0.2%  0.3% 
08:30   (日) 2月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) [前年同月比]  0.8%  0.8% 
08:30   (日) 2月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く) [前年同月比]  0.4%  0.4%
17:30   (独) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  47.6  48.1 
17:30   (独) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  55.3  54.9 
18:00   (欧) 1月 経常収支(季調済)  162億ユーロ  
18:00   (欧) 1月 経常収支(季調前)  330億ユーロ 
18:00   (欧) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  49.3  49.5 
18:00   (欧) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  52.8  52.5
22:45   (米) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  53.0  54.0 
22:45   (米) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  56.0  56.5 
22:45   (米) 3月 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)  55.5   
23:00   (米) 1月 卸売在庫 [前月比]  1.1%   
23:00   (米) 1月 卸売売上高 [前月比]  -1.0%   
23:00   (米) 2月 中古住宅販売件数 [前月比]  -1.2%  2.7% 
23:00   (米) 2月 中古住宅販売件数 [年率換算件数]  494万件  508万件 
27:00   (米) 2月 月次財政収支  87億ドル  -2300億ドル


第204回 『おしえて陳さん』 
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