【東京白金は長期底値形成か】
*先週の白金は、パラジウム相場の急落を受けて連れ安となり3000円の大台を割り込む場面もあったが、週末は3000円の大台を回復して引けた。欧州の景気減速が強まる中、パラジウムは、大手鉱山会社のトップが「バブルの様相を呈している」と発言したことを受けて急落し、2日間で11%も急落した。

しかし、中国の3月製造業景況感指数(PMI)と3月米ISM製造業景況指数がいずれも市場予想と前月を上回ったことが好感されて、週明けのパラジウムは反発し、白金も連れ高となった。パラジウムは自動車触媒に使用されるため、両国の自動車販売が回復するとの見方が買い材料となったようだ。

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また、白金に関しては、白金ETFが過去最大になったことが注目されよう。ディーゼル車の減少が懸念されて今年も需給緩和傾向が続くとされたが、長期的な観点からドル建て相場の800ドル台には割安感が強く、現物需要が喚起されたようだ。東京白金は3000円台で底堅く推移しよう。

*CFTC建玉3月26日時点:ファンドの白金買い越しは2万4207枚(前週比+6626枚)と増加した。総取組高は7万2073枚と前週比3842枚の減少。

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*東京白金予想レンジ:2900~3100円


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