【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は反落し、8円を下回って週を終えた。週初めには2月後半以来となる8.06円まで上昇したが、格付け会社ムーディーズが、「国営電力会社エスコムの救済のために南ア債の発行が増加した場合は、南アの投資格付けを変更する可能性がある」と再警告したことが嫌気された。南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)が「エスコムの停電が続けば、国内総生産(GDP)成長率が少なくとも1.1%押し下げられる」との見解を表明したことも上値を抑えた。停電により12万人程度の失業者数が増加するとも発表した。南アの経済指標では、消費者物価指数(CPI)が前年比で若干予想を下回り、2月小売売上高は前年比で予想を上回った。

*今週の南アランド円は保ち合いとなりそうだ。格付け会社ムーディーズは今月2日、格付け判断を構成しないクレジット・オピニオン・リポートを公表し、南アの格付けについて引き続き投資適格級との見方を表明。外貨・自国通貨建て債務の格付けは引き続き、投資適格級で最低水準となる「Baa3」、見通しを「安定的」とした。ムーディーズは先週、リサーチノートで、南アの格付け「Baa3」に対する見通しは「安定的」であるとしながらも、技能労働者不足や電力供給を巡る問題などが足かせとなり、経済成長が大きく上向く公算は小さいとの見方を示した。

ムーディーズが南アの格付けを投資不適格級に引き下げれば南ア国債は大幅に売り込まれると予想されるため、市場はムーディーズが示す見解に警戒していた。ムーディーズは「国営電力会社エスコムの救済のために南ア債の発行が増加した場合は、南アの投資格付けを変更する可能性がある」と再警告したものの、内容的には前回の繰り返しだったこともあり、相場の反応は限定的だった。

南アフリカは5月8日に総選挙を実施する。企業寄りとされるラマポーザ大統領が率いる与党・アフリカ民族会議(ANC)が過半数を獲得すると予想されているが、焦点はどの程度の議席を取るかだろう。現在400議席中、ANCは249議席を占めている。仮にANCの議席が過半数を割るようであれば、市場はこれを嫌気してランド急落につながる可能性がある。今週は生産者物価指数(PPI)が注目されよう。先週の消費者物価指数(CPI)ではインフレ上昇が確認され、利下げ見通しが後退した。

【南アフリカ経済指標】
22日月曜日
南アフリカ休日

23日火曜日
16:00 2月景気先行指数前回102.8

24日水曜日
15:00 第1四半期BER消費者信頼感前回+7 予想+6

25日木曜日
18:30 3月生産者物価指数前年比前回+4.7%、予想+5.5%


zar0422

*予想レンジ:7.80円~8.10円


情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。