5月20日(月)
【5月17日の海外相場および市況】
ny0520

*週末17日のNY外国為替市場は、堅調な米経済指標の発表を受けたドル買いが強まり、110円台前半に上昇した。110円01~11銭。5月ミシガン大学消費者景況感指数(暫定値)は102.4と、前月の97.2(確報値)から上昇し、市場予想の97.5も上回った。また、4月米景気先行指標総合指数も前月比0.2%上昇した。予想は0.2%上昇。良好な米国経済指標を受けてドルが買われた。

20日早朝に発表された1─3月期本邦実質国内総生産(GDP)は前期比 +0.5%、年率換算+2.1%となった。民間最終消費支出は前期比-0.1%、民間設備投資はー0.3%だった。民間調査機関の事前予測では、予測中央値は前期比 0.0%、年率 -0.2%だった。

この結果を受けて、20日のドル円は110円20銭台に上昇した。


CFTC建玉5月14日時点:ファンドのドル買い・円売りは6万1580枚(前週比-3万0137枚)と減少した。総取組高は18万0573枚と前週比2万0889枚の減少。


*週末17日のNY金は、ドル高による割高感嫌気されて下落。1275.70ドル(-10.50)。5月ミシガン大学消費者景況感指数(暫定値)は102.4と、前月の97.2(確報値)から上昇し、市場予想の97.5も上回った。また、4月米景気先行指標総合指数も前月比0.2%上昇した。予想は0.2%上昇。良好な米国経済指標を受けてドルが買われた。ドル指数は2週間ぶりの高水準近辺で推移した。

CFTC建玉5月14日時点:ファンドの金買い越しは12万4536枚(前週比+4万9125枚)と大幅増加した。総取組高は51万7995枚と前週比6万7956枚の増加。

白金は金に連れ安となった。820.30ドル(-13.30)。
パラジウムも下落。1305.80ドル(-18.90)。

CFTC建玉5月14日時点:ファンドの白金買い越しは2万5750枚(前週比-2943枚)と減少した。総取組高は7万5331枚と前週比430枚の増加。


*週末17日のNY原油は反落。62.76ドル(-0.11)。中東の地政学的リスクの高まりが下支えする一方、米中貿易交渉の先行き不透明感を背景にリスク資産への投資意欲が減退する中、反落した。中東では米国とイランとの間で軍事的緊張が高まっている。イランと米国は互いに軍事力を誇示して相手国を威嚇しており、この日イランはペルシャ湾で米国の軍艦を「容易に」攻撃する力があると述べた。その上、イエメンの内戦に軍事介入しているサウジアラビア主導の連合軍が16日、イエメンの首都サヌアにある反政府武装組織フーシ派(サウジと敵対するイランが後ろ盾)の武器庫や拠点などを空爆。イランをめぐる地政学的リスクが一段と高まっているため、中東からの原油供給が混乱するのではないかと懸念された。しかし、中国が米国との貿易協議をめぐり態度を硬化させているとの報などが理由で、NYダウが不安定な動きとなり、同じリスク資産である原油にも売り圧力がかかった。このほか、中東情勢の緊迫化を受け、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国が19日に増産の可能性について協議する見込みだとの報も相場の下押し材料となったもようだ。北海ブレント原油は反落。72.21ドル(-0.41)。

CFTC建玉5月14日時点:ファンドの原油買い越しは48万7808枚(前週比-6528枚)と減少。総取組高215万3657枚と前週比2万0118枚の増加。


*週末17日のシカゴトウモロコシは5日続伸。383.25セント(+4.25)。米中西部で来週大雨が広範囲に降るとの予報を受け、作付けが一段と遅れるとの懸念が強まった。

CFTC建玉5月14日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは18万3889枚(前週比-7159枚)と減少した。総取組高は163万6522枚と前週比2万4893枚の増加。

シカゴ大豆は急反落。821.75セント(-18.00)。米中西部で降雨が続き、トウモロコシの作付けが遅れているため、農家が大豆に転作し、大豆の作付面積が拡大する可能性があるとの懸念が強まった。

CFTC建玉5月14日時点:ファンドの大豆売り越しは12万3395枚(前週比-5884枚)と減少。総取組高は75万7088枚と前週比4178枚の増加。


*週末17日のNYダウは、米中間の貿易摩擦激化への懸念が重しとなり、4日ぶりに反落した。2万5764.00ドル(-98.68)。トランプ米大統領は前日、実質中国製品を狙い撃ちした外国企業製通信機器の使用を禁じる大統領令に署名し、中国商務省は対抗措置で応じると警告。両国間の緊張の高まりが嫌気された。ただ、5月のミシガン大消費者景況感指数が15年ぶりの高水準となり、市場心理が改善。米政府が自動車の輸入制限措置の判断留保を延長すると正式発表したほか、米国がカナダとメキシコ産の鉄鋼・アルミニウムに対する追加関税を撤廃するとの報道もあって、下げ幅を圧縮した。


【20日の経済指標】
08:50   (日) 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) [前期比]  0.5%  -0.1% 
08:50   (日) 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) [年率換算]  1.9%  -0.3% 
13:30   (日) 3月 鉱工業生産・確報値 [前月比]  -0.9%  ― 
13:30   (日) 3月 鉱工業生産・確報値 [前年同月比]  -4.6%  ― 
13:30   (日) 3月 設備稼働率 [前月比]  1.0%  ― 
15:00   (独) 4月 生産者物価指数(PPI) [前月比]  -0.1%  ― 
17:00   (欧) 3月 経常収支(季調済)  268億ユーロ  ― 
17:00   (欧) 3月 経常収支(季調前)  155億ユーロ  ― 


第211回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


*TOCOM TV 出演
https://youtu.be/LckFpKGtS74

https://tocomsquaretv.com/20190325/