5月23日(木)
【5月22日の海外相場および市況】
ny0522


*22日のNY外国為替市場のドル円は、110円台前半に軟化した。110円28〜38銭。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表したFOMC議事要旨(4月30日、5月1日開催分)では、物価の伸び悩みについて大半の参加者が一時的との認識を表明。景気浮揚と物価押し上げのための利下げの必要性を指摘する意見も出なかったことが判明したが、相場の反応は限定的だった。前回のFOMCは米中貿易戦争の激化への懸念が再燃する以前に開催されていたため、経済状況に関しては当時と現在との間に乖離が生まれているとの見方が浮上し、議事要旨はほとんど材料視されなかった。ただ、トランプ政権が中国の防犯・監視システム最大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)と米企業の取引制限を検討しているとの一部報道を受け、米中貿易交渉の行方に対する警戒感が強まり、ドル売りが優勢となった

*22日のNY金は、米中貿易摩擦の激化に対する懸念がくすぶる中、小反発した。1274.20ドル(+1.00)。ニューヨーク・タイムズ(電子版)は21日、トランプ政権が中国の防犯・監視システム最大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)の製品が米国の利害を損なう恐れがあるとして、米企業による取引の制限を検討していると報道。通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)制裁に続く取引制限となれば、米中貿易戦争の激化は避けられないとの見方が広がり、安全資産としての金買いが先行し、一時1277.10ドルまで上昇した。ただ、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が継続し、ドル建て金は割高感から上値を抑えられた。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えて徐々に様子見ムードも強まった。連邦準備制度理事会(FRB)が発表した4月30日、5月1日開催分のFOMC議事要旨では、物価の伸び悩みについて大半の参加者が一時的との認識を表明。また、景気と物価を押し上げるための利下げの必要性に言及する意見は出なかったことが明らかになり、金の電子取引は反落している。

NY白金は反落。805.30ドル(-10.10)。
パラジウムは小反発。1313.50ドル(+1.00)。


*22日のNY原油は、官民の在庫週報で原油が予想外の積み増しだったことを嫌気して大幅続落。61.42ドル(-1.71)。米石油協会(API)が前日に発表した最新週の原油在庫は、市場予想の60万バレル減に反して240万バレルの積み増しだった。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した最新週の原油在庫は470万バレル増と、API統計を大幅に上回る積み増しとなった。この結果、戦略備蓄(SPR)を除く在庫は4億7677万バレルに上り、2017年7月28日までの週以来約1年10カ月ぶりの高水準を記録。また、石油製品在庫もガソリンが370万バレル増(市場予想は80万バレル減)、ディスティレート(留出油)も80万バレル増(同5万バレル減)と、いずれも予想に反して積み増しとなった。これに加え、米中貿易交渉がさらに難航するとの見方がぶり返しNYダウが下落したこともあって、売りが加速した。一方、米国とイランの間の緊張の高まりや、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国が年内は協調減産を継続するとの見方はサポート要因。北海ブレント原油は、70.99ドル(-1.19)。


*22日のシカゴトウモロコシは8日続伸。394.50セント(+0.25)。米国産地では、降雨でトウモロコシの作付けペースが失速し、農地がぬかるみ、生産が減少するとの懸念が強い。ただ、前日に1年ぶりの高値を付けたことで利益確定の売りが出たため、上げ幅は抑えられた。

シカゴ大豆は反発。828.50セント(+6.50)。米政権は中国との貿易戦争による農家の損失を穴埋めするため、200億ドル規模の支援策の一環として、大豆1ブッシェル当たり2ドルの支払いを検討しているという。供給が既に過去最大規模になる中で、今回の支援が大豆の作付けを促進すると考えられている。米農務省は同日、支援策の詳細は近日中に発表される予定であり、農家に対して不正確な報道に基づき、作付けを判断しないよう促した。


*22日のNYダウは、米中貿易摩擦激化への懸念が再燃し反落した。2万5776.61ドル(-100.72)。トランプ政権は米企業と中国の防犯・監視製品大手、杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)との取引制限を検討していると報道された。米中関係悪化への懸念が再燃し株価は下落。米政権が一気に強硬策に動いている印象を受け、さらなる対中制裁拡大への警戒感が広がったようだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(4月30日、5月1日分)が公表されたが、株価への影響は限定的だった。会合参加者は、経済成長と低いインフレ圧力を背景に、金融政策に対する「忍耐強い」判断が引き続き適切との見解でおおむね一致。市場では利下げ期待が高まっているものの、利下げの必要性への言及はなかった。


【23日の経済指標】
未定   (南ア) 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利  6.75% 
15:00   (独) 1-3月期 国内総生産(GDP、改定値) [前年同期比] 
15:00   (独) 1-3月期 国内総生産(GDP、改定値、季調前) [前年同期比] 
16:30   (独) 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  44.4   
16:30   (独) 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  55.7 
17:00   (欧) 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  47.9   
17:00   (欧) 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  52.8   
17:00   (独) 5月 IFO企業景況感指数  99.2 
21:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数 
22:45   (米) 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)  52.6  
22:45   (米) 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)  53.0 
22:45   (米) 5月 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)  53.0   
23:00   (米) 4月 新築住宅販売件数 [年率換算件数]  69.2万件  66.8万件 


第211回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


*TOCOM TV 出演
https://youtu.be/LckFpKGtS74

https://tocomsquaretv.com/20190325/