5月30日(木)
【5月29日の海外相場および市況】
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*29日のNY外国為替市場では、米中貿易摩擦の激化を懸念して安全資産としてドル売り・円買いが先行したものの、米長期金利の下げ幅縮小に伴ってドルが買い戻され、109円台後半に上昇した。109円54〜64銭。29日付の中国共産党機関紙・人民日報は、自国が世界最大のレアアース(希土類)生産国だと説明した上で、「米国の電子製品や軍事装備などは中国のレアアースに深く依存している」との論説を掲載。度重なる制裁関税に続き、華為技術(ファーウェイ)や杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)などハイテク大手への規制導入で譲歩を迫る米国に対し、レアアースの輸出制限で報復する構えを示した。二大経済大国の長期にわたる対立により世界景気が悪化するとの懸念が高まり、リスク回避姿勢から株売り・債券買いが進み、安全通貨である円も買われ、一時109円19銭まで下落した。しかし、た米7年債入札が不調に終わると、米長期金利の下げ幅縮小に伴ってドルが買い戻されたため、ドル円も109円台後半に押し上げられた。

*29日のNY金は、米中貿易摩擦の激化を懸念した世界的な株安を背景に安全資産として買われて反発した。1281.00ドル(+3.90)。29日付の中国共産党機関紙・人民日報は、自国が世界最大のレアアース(希土類)生産国だと説明した上で、「米国の電子製品や軍事装備などは中国のレアアースに深く依存している」との論説を掲載。相次ぐ制裁関税などで譲歩を迫る米国に対し、レアアースの輸出制限によって報復する構えを示唆した。このため、米中「貿易戦争」が激化するのではないかとの懸念が広がり、リスク回避姿勢が強まった。ただ、世界経済の不安が広がる中で金が買われたものの、安全資産として主にドイツ国債や米国債といった安全資産が買われ、金の上昇は限定的だった。

NY白金は続落。791.70ドル(-5.40)。
パラジウムは3日続伸。1348.60ドル(+9.10)。

*29日のNY原油は、米中「貿易戦争」に伴う需要先細りへの警戒感が広がる中、3営業日ぶりに反落した。58.81ドル(-0.33)。共産党機関紙・人民日報は29日付の論説で、「米国の電子製品や軍事装備などは、製品に欠かせない原料として中国のレアアースに深く依存している」と警告し、輸出制限で米国に打撃を与えることは可能との考えを示唆した。これを受けて、貿易摩擦をめぐる米中間の対立が長期化すれば、原油需要の落ち込みにつながるのではないかとの懸念が広がった。また、NYダウが下げ幅を拡大したため、株と並んでリスク資産とされる原油も売られやすい展開となった。さらに、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進行し、ドル建て原油に割高感が生じたことも重石となり、一時56.88ドルまで下落した。ただ、米国による制裁強化を受けて5月のイラン原油輸出量が日量平均40万バレルとなり、4月の水準から半分未満に減少したとのロイター報道や米中西部では洪水の影響で一部パイプラインが稼働を停止し、一部製油所が閉鎖を余儀なくされているとの報が引き続き支援材料となり、下げ幅を圧縮した。貿易摩擦と経済減速への懸念から、投資家らは株式や石油といったいわゆる「リスク資産」を売り、ドイツ国債や米国債といった安全資産に買いを入れた。

*29日のシカゴトウモロコシは反落。418.75セント(-1.50)。前日に約3年ぶりの高値を付けたことで、利益確定売りが優勢となった。ただ、降雨を受けて米農家が最適な時期に作付けができなくなっており、生産量の不足などをめぐる懸念も台頭し、下値は限定的だった。26日現在のクロップ・プログレスで、米国産トウモロコシの作付け進捗)率は58%にとどまった。

シカゴ大豆は3日続伸。872.00セント(+16.00)。農地がぬかるんでいることに加えて、雨が予想されていることを受けて、今春を通じ、作付けがさらに遅れる恐れが出た。26日時点の大豆作付け進捗率は29%。5年平均は66%。

*29日のNYダウは、米中貿易摩擦の長期化に伴う世界経済の減速懸念から続落した。
ドル安の2万5126.41ドル(-221.36)。29日付の共産党機関紙・人民日報は、中国は世界最大のレアアース生産国だと説明した上で「米国の電子製品や軍事装備などは、製造に欠かせない原料として中国のレアアースに深く依存している」との論説を掲載。制裁関税強化で譲歩を迫る米国に対し、レアアースの輸出制限で報復する構えを示唆した。エスカレートする米中対立への懸念から、ダウは一時410ドル近く下落した。6月下旬に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳が最終的な妥結に至るとの市場の期待は大きく後退した。世界的な投資家のリスク回避姿勢の高まりから、ドイツでは10年物国債利回りがマイナス幅を拡大。米国でも長期金利が低下し、3カ月物TB(財務省証券)利回りが10年債利回りを上回る「長短金利逆転(逆イールド)」状態が4日連続で進んだ。逆イールドは「不況の予兆」とされ、市場の不安心理を一段と高めている。


【29日の経済指標】
09:00   (日) 黒田東彦日銀総裁、発言 
10:00   (NZ) 5月 NBNZ企業信頼感  -37.5 
16:55   (独) 5月 失業者数 [前月比]  -1.2万人  -0.7万人 
16:55   (独) 5月 失業率  4.9%  4.9% 
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  2.4%   
23:00   (加) カナダ銀行 政策金利  1.75%  1.75% 
23:00   (米) 5月 リッチモンド連銀製造業指数  3  7 


第213回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


*TOCOM TV 出演
https://youtu.be/LckFpKGtS74

https://tocomsquaretv.com/20190325/