【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は買い戻しに反発した。米国によるメキシコに対する関税が回避されたことが好感され、週初から底堅く推移した。また米中貿易戦争は懸念されているものの、新たな悪材料も出現しなかったことで、買戻しが優勢となった。4月南ア製造業生産と4月小売売上高がともに市場予想を上回ったことも好感された。格付け会社ムーディーズは、南アフリカ国内総生産(GDP)の見通しを、1.0%に下方修正した。

4月南ア製造業生産は、前年比4.6%増で予想を上回った。しかし、週後半は上げ幅を削った。ラマポーザ大統領の汚職事件を巡る捜査に関し、監視当局が同大統領の回答を求めたことが嫌気された。大統領府は声明を発表し、引き続き捜査に協力していくとした。ラマポーザの息子がボササ(Bosasa)という企業から50万ランド受け取った件との憶測が流れていた。また、南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)のクガニャゴ総裁がハト派発言をしたことも上値も抑えた。


*今週の南アランド円は、上値の重い展開が続きそうだ。先週は、ラマポーザ大統領に賄賂関与疑惑浮上したとの報道を受けて南アランドが下落。この疑惑が本当なら清廉潔白イメージのラマポーザの信頼が墜落しそうで、市場は先行きを見守っている状況。今週21日までにラマポーザ大統領は回答することになっている。今週19日には、南アフリカ消費者物価指数(CPI)が発表される。インフレが低下しているようであれば、利下げ懸念が高まりそうで、南アランドを押し下げる可能性がありそうだ。

20日には、ラマポーザ大統領が一般教書演説を行う。国営電力企業エスコムに政府が50億ランド支援するかどうか注目が集まっている。ここ最近、与党アフリカ民族会議(ANC)が南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)に対して、利下げ圧力をかけている。しかしSARBにとってはインフレ率がSARBの目標の3-6%におさまっていることで、利下げを早急に行う必要性がない。ただ、4月CPIは前年比4.4%増、コアも4.1%だったが、CPIが低下すれば、SARBも利下げを考える可能性がある。金利引き下げはランド売り要因であるが、その反面、南ア国内の雇用対策にはプラス面もあるため、長期的にはプラスに作用しそうだ。


【南アフリカ経済指標】
19日水曜日
17:00 5月消費者物価指数前年比前回+4.4%、予想+4.4%

21日金曜日
時間未定:ラマポーザ大統領賄賂疑惑報告期限


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*予想レンジ:7.15円~7.45円


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