【FRBは利下げ示唆、金は上昇基調継続へ】

米連邦準備制度理事会(FRB)は19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を2.25~2.5%に据え置いた。

しかし、声明文では、米経済の先行きに不確実性が増しているとして「景気拡大が持続させるために適切に行動する」と明記し、年内にも利下げに踏み切る可能性を示唆した。

今回の声明文では、従来盛り込まれていた「金融政策を忍耐強く」判断するとの文言を削除し、政策金利を当面据え置く様子見の姿勢を転換した。

パウエル議長は記者会見で、「世界経済の減速懸念や米中貿易摩擦の先行き不透明感、物価上昇(インフレ)率の低下などの逆風が強まっている」として、今後の経済指標を注視する姿勢を示した。


会合後の政策金利見通しでは、参加メンバー17人のうち、2019年内に利下げを見込むメンバーが前回3月時点のゼロから8人に増加。FRB内でも利下げの主張が強まっていることを示した。

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金融市場では7月30、31日開催のFOMCで、利下げ観測が強まっている。利下げとなれば、リーマン・ショック後の経済危機に対応するためゼロ金利政策を導入した2008年12月以来となる。CMEのFED WATCHでは、7月の利下げ確率は73%、9月には更なる利下げ確率が65%に達している。


米長期金利は、節目の2.0%を下回り下落が強まり、金利低下を受けて、ドルインデックスも上値が重くなってきた。


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NY金は、21日の電子取引では1414.95ドルまで上昇し年初来高値を更新した。
CFTC建玉では、ファンドの買い越しは18万4000枚に達し、年初来の最大。
今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利引き下げは見送られたが、次回会合では利下げの可能性が高い見通し。利益確定売りで下落した場面は、押し目買いが有利と予想する。


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金ETFは、昨年10月から増加に転じ、今年の2月5日には823.87トンと昨年6月以来、8ヶ月ぶりの水準を回復した。しかし、米中貿易協議が早期に妥結するとの期待感とそれに伴う堅調な株価を反映して減少に転じ、5月15日には733.23トンと昨年10月の水準に落ち込んだ。だが、米中通商協議の難航、メキシコへの関税問題や米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測を背景に増加に転じた。今後は、米連邦準備制度理事会(FRB)による金利引き下げを反映して増加していく可能性が高いだろう。


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