7月4日(木)
【7月3日の海外相場および市況】
ny0703

*3日のNY外国為替市場では、米欧の利下げ観測を背景とした円買い・ドル売りが一巡し、107円台後半で小動きとなった。107円79〜89銭。トランプ大統領は2日、空席となっている連邦準備制度理事会(FRB)理事に利下げを主張するエコノミストを指名する意向を表明したほか、欧州中央銀行(ECB)の次期総裁にハト派とみられるラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事が決まったことを受けて、ドル円は一時107円台半ばまで下落した。6月ADP全米雇用報告は非農業部門就業者数が前月比10万2000人増と市場予想の14万人増を下回った。また、6月の米ISM非製造業景況指数も55.1と市場予想55.9を下回った。ただ、翌4日に米独立記念日の休場を挟み、週末5日には米雇用統計の発表が控えていることから、ポジション調整が入って、ドル円は横ばいで推移した。

*3日のNY金は、米欧の利下げ観測の強まりなどを背景に続伸した。1420.90ドル(+12.90)。2013年5月14日(1424.50ドル)以来、約6年2カ月ぶりの高値水準となった。トランプ大統領は2日、空席となっている連邦準備制度理事会(FRB)理事ポストに利下げを主張するエコノミストを指名する意向を表明。また、欧州中央銀行(ECB)の新総裁には、ハト派とみられるラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事が就任すると発表。これを受け、米欧金融・債券市場では長期金利の低下が一段と進み、金利を生まない資産である金が買われた。

NY白金は3日ぶりに反発。843.60ドル(+10.10)。

パラジウムは3日続伸。1565.80ドル(+13.00)。

*3日のNY原油は、前日の急落の反動から買い戻しが入り、反発した。57.34ドル(+1.09)。前日は、世界的なエネルギー需要の減退懸念や利益確定売りで大幅反落したが、この日は急速に売られた反動から買い戻しが優勢となった。米利下げ期待が強まる中で、NYダウが9カ月ぶりに最高値を更新し、株式と並びリスク資産とされる石油にも買いが入った。3日までの1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週比5基減の788基となったことも相場を支えた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比110万バレル減と、市場予想の300万バレル減よりも小幅な取り崩しとなった。これを受けて、需給引き締まり観測がやや後退して上値を削った。北海ブレント原油は、63.82ドル(+1.42)。

*3日のシカゴトウモロコシは続伸。436.75セント(+17.75)。米中西部の農業地帯は、おおむね好天の予報だが、コーンベルトの北西部や東部では週末、降雨が見込まれているため、買いが優勢となった。

シカゴ大豆は反発。889.75セント(+10.00)。一時は877セントまで下落し、6月12日以来の安値を付けた。

*3日のNYダウは、米国の利下げ期待が高まる中、4営業日続伸した。2万6966.00ドル(+179.32)。昨年10月3日以来9カ月ぶりに史上最高値を更新して終了した。6月の全米ADP雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は前月比10万2000人増と、市場予想の14万人増を下回った。弱い経済指標を受け、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が早ければ今月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切るとの見方が広がった。また、トランプ大統領は前日、空席となっているFRB理事に利下げを主張するエコノミストを指名する意向を表明。欧州中央銀行(ECB)総裁にハト派とみられるラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事が就くことが決まったことも米欧の利下げ期待が高まり、株価の支援材料となった。


【4日の経済指標】
未定   (米) 休場
10:30   (豪) 5月 小売売上高 [前月比]  -0.1% 
18:00   (欧) 5月 小売売上高 [前月比]  -0.4%   
18:00   (欧) 5月 小売売上高 [前年同月比]  1.5% 


第216回 『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


*マーケットスクランブル出演
https://www.mkt-s.com/past_video/


*TOCOM TV 出演
https://youtu.be/LckFpKGtS74

https://tocomsquaretv.com/20190325/