【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は続落した。米中通商協議は難航し、米国は人民元安を非難して、中国を「為替操作国」に認定した。米中貿易戦争は、新興国通貨も押し下げ、南アランド円は対円で1月3日のフラッシュクラッシュ時の安値を割り込み、2016年7月15日以来の水準まで下落した。

南アフリカ6月製造業生産は前年比-3.2%、前回+1.0%、予想+1.7%と前回、予想よりも悪い内容となった。格付け会社ムーディーズは、南アフリカの国営電力会社エスコムについて、資本構造が持続可能でないため、直ちに改善計画が必要との見解を示した。

*今週の南アランド円は、上値の重い展開が続きそうだ。米中通商協議が難航し、貿易面で中国依存が強い南アフリカにとってはネガティブな状況が続くことになろう。市場のリスクオフモードが高まっている中、リスクの高い新興国通貨が買われる可能性は低いだろう。南アフリカ自体にも格下げ懸念、史上最悪水準の高失業率、国営電力会社エスコムの経営問題、財政悪化などの問題点が多く、上値の重い展開が強いられそうだ。

今週は14日に6月小売売上高が発表される。国営電力会社エスコムは資金繰りが厳しくなっているが、先週、2019/20年度は200億ランド(13億4000万ドル)の純損失を計上するとの見通しを発表。18/19年度の207億ランドに続く損失となる。こうした中、南アフリカ政府は向こう2年度にわたり590億ランドの資本注入を行うと同時に、約10年間で2300億ランドの救済措置を実施することを提案。これに対し格付け会社ムーディーズは「エスコムの現在の資本構造は持続可能ではない」とし、「長期的で戦略的な業務改善策が直ちに必要」とした。ムーディーズは主要格付け会社3社の中で、南アフリカの格付けを唯一投資適格級に維持。S&Pグローバルとフィッチ・レーティングスは17年以来、南アフリカ格付けを投資不適格級としている。

【南アフリカ経済指標】
14日水曜日
20:00南アフリカ6月小売売上高前年比前回+2.2% 予想+2.0%

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*予想レンジ:6.90円~7.20円

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