【メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想】
*先週のメキシコペソ円は下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)が7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、およそ10年ぶりに利下げに踏み切ったが、新興国も相次いで利下げを実施した。オーストラリア、トルコ、南アフリカ、ロシア、インドネシア、ニュージーランド、インド、タイが金利を引き下げ、メキシコも今月の会合で利下げするのではないかとの見方が広がった。また、米中通商協議の難航懸念や、米国が中国を「為替操作国」に認定したことで、市場のリスクオフモードが強まり、メキシコペソも売りが優勢となった。

*今週のメキシコペソ円は、保ち合いとなりそうだ。今週は15日にメキシコ中銀理事会が開催されるが、市場は金利据え置きとの見方を強めているようだ。ロイター調査によると、メキシコ中央銀行は15日の会合で政策金利を現行の8.25%に据え置くとの見通しが大勢。ただ、景気減速に対応するため中銀が利下げに踏み切るとの予想も出ている。メキシコ中銀は昨年12月20日から据え置きを続けている。前回の利下げは2014年6月。据え置きを予想するアナリストは、最近メキシコペソ安が進んだため、メキシコ中銀は7月末に利下げした米連邦準備理事会(FRB)には追随せず、現状維持に向かうとみている。

米中通商紛争による世界的な景気減速への懸念から、ペソの対ドル相場はこの4週間で2%余り下落した。一方、25ベーシスポイント(bp)幅の利下げを予想しているアナリストは、メキシコの第2四半期の国内総生産(GDP)成長率が0.1%にとどまったことや、7月の前年同月比インフレ率が3カ月連続で鈍化したことも利下げ観測が高まる要因としている。メキシコ中銀は15日(日本時間16日午前3時)に金融政策の声明を発表する。

6月米貿易統計(通関ベース)によると、2019年上期(1~6月期)の対中国のモノの貿易赤字は1670億4400万ドル(約18兆円)で前年同期比10.1%減った。貿易戦争の影響で米国の輸出と輸入を合わせた対中貿易額は13.7%縮小し、米国にとって最大の貿易相手国は中国からメキシコに代わった。米メキシコ貿易は、19年上期に3089億ドルと3%増えた。企業が対中関税を避けるため電子部品などを代わりに調達する相手国となった。


【メキシコ経済指標】
15日木曜日
27:00メキシコ中銀政策金利前回8.25%、予想8.25%

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*予想レンジ:5.25円~5.55円


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