8月29日(木)
【8月28日の海外相場および市況】
ny0828

*28日のNY外国為替市場では、原油相場の上昇やNYダウ高を受けて円売り・ドル買いが優勢となり、106円台前半に上昇した。106円08〜18銭。米中貿易協議の行方に不透明感がくすぶる中、ドル円は105円台後半で推移していたが、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫週報で原油在庫が1000万バレル減と市場予想(210万バレル減)を上回る大幅な取り崩しになったことが判明すると、景気懸念がやや後退し、NYダウの上げ幅拡大とともにドルが買い戻され106円台に押し上げられた。ジョンソン英首相が、欧州連合(EU)離脱期限の直前である10月中旬まで同国議会を閉会すると決め、「合意なき離脱」による欧州情勢の混乱が不安視され、ポンドが売られドルが上昇したことも、ドル円の押し上げにつながった。ただ、米中貿易摩擦が解決に向かう兆候が見えてこない。米国の長短金利逆転(逆イールド)など景気の先行きに対する不安感も根強く、ドル円が上値を追う可能性は小さいとの見方が広がっている。

*28日のNY金は、利益確定売りに押され、小反落した。1549.10ドル(-2.70)。前日に6年4カ月ぶりの高値水準となったことを受けて、この日は高値警戒感が強まり、利益確定売りが広がった。外国為替市場では対ユーロでドル高が優勢となり、ドル建て金が割高になったことも上値を抑えた。ただ、この日は米主要経済指標の発表がなく、相場は狭いレンジで推移した。ただ、米金融・債券市場での一段の長短金利逆転(逆イールド)で景気後退入りの可能性が示唆されたことや、米中貿易戦争をめぐる先行き不透明感を受けて、金相場の下値は堅かった。英国の欧州連合(EU)離脱も金をサポートそた。ジョンソン英首相は、英国のEU離脱前、1カ月以上にわたり、議会を閉じるとの見解を示したことを受けて「合意なき離脱」をめぐる懸念が高まった。

NY白金は3日続伸。908.90ドル(+40.70)。
パラジウムは3日ぶりに反落。1460.80ドル(-17.50)。

*中国政府は27日、自動車の登録規制緩和やビッグデータを利用したネット販売の促進など20項目の消費拡大策を発表した。米中政府が相手国の追加関税に対する報復措置を発表するなど米中貿易戦争が長期化するなか、国内総生産(GDP)の約1割を占める自動車産業の低迷が続いていることなどから、消費刺激で国内経済の落ち込みを防ぐ狙い。消費拡大策は地方政府などに実施を求める仕組み。自動車分野では、多くの大都市が渋滞緩和などのためにナンバープレートの発給を規制している。新車販売に悪影響が出ているため、中国政府は発給規制の緩和や中止、中古車流通の活性化を求めた。自動車市場における政策が白金買いを刺激した可能性がある。

*28日のNY原油は、米原油在庫の急減を示す官民の週報を好感し続伸した。55.78ドル(+0.85)。前日には、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国による7月の協調減産順守率が予想を大幅に上回る159%に達したことが報じられており、世界景気の鈍化に伴う供給過剰懸念が後退していた。米石油協会(API)が27日に発表した在庫統計によると、23日までの1週間の国内原油在庫は前週比1110万バレル減少し、市場予想の210万バレルを大幅に上回る取り崩しだった。米エネルギー情報局(EIA)が28日に発表した在庫統計でも原油在庫が1000万バレル減少したほか、ガソリンとディスティレート(留出油)の在庫もそろって210万バレル減と、それぞれ予想の40万バレル減、90万バレル増よりも強い需要を示す内容だった。官民両統計で在庫減少が示され、相場は一時56.75ドルまで上昇した。北海ブレント原油は、60.49ドル(+0.98)。

*28日のシカゴトウモロコシは反発。371.00セント(+4.75)。一時3カ月ぶりの安値近辺まで下落したが、急転した。今春の大雨による作付けの遅れで、トレーダーや農家らは収穫がどの程度になるか確信を持てないでいる。パーデュー米農務長官によると、トランプ大統領はバイオ燃料の需要拡大策を数週間以内に発表する予定。

シカゴ大豆は反発。865.75セント(+6.50)。米国で作付けが遅れたため霜による収穫への影響が出るとの懸念が強まった。今春は歴史的な大雨で作付けが遅れ、天候による影響を受けやすいとみられている。

*28日のNYダウは、原油価格の上昇を支えに反発した。2万6036.10ドル(+258.20)。ジョンソン英首相が10月中旬まで英議会の閉会を決めたことで、英国の欧州連合(EU)離脱問題で反対派の抵抗が封じられ「合意なき離脱」の可能性が高まったことは重石になった。ただ、この日の原油相場が堅調に推移したことで、プラス圏に浮上し上げ幅を拡大した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫週報で原油在庫が1000万バレル減と市場予想(210万バレル減)を上回る大幅な取り崩しになったことが好材料。エネルギー需要の増加の兆しと受け止められ、景気後退懸念が一時的に和らいだ。また、懸念材料である米中貿易摩擦をめぐり、事態が一段と悪化するような新たなニュースがなかったことも安心感につながった。しかし、米景気の先行きに対する不安感は強く、この日は3カ月物TB(財務省証券)利回りが30年債利回りを上回る「長短金利逆転(逆イールド)」が2007年以来初めて発生したことは懸念された。


【29日の経済指標】
10:00   (NZ) 8月 NBNZ企業信頼感  -44.3 
16:00   (トルコ) 7月 貿易収支  
16:55   (独) 8月 失業者数 [前月比]  0.1万人   
16:55   (独) 8月 失業率  5.0%   
18:00   (欧) 8月 経済信頼感  102.7   
18:00   (欧) 8月 消費者信頼感(確定値)
18:30   (南ア) 7月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  5.8%  ― 
21:00   (独) 8月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前月比]  0.5%  ― 
21:00   (独) 8月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前年同月比]  1.7% 
21:30   (米) 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) [前期比年率]  2.1%  1.8% 
21:30   (米) 4-6月期 四半期GDP個人消費・改定値 [前期比]  4.3%   
21:30   (米) 4-6月期 四半期コアPCE・改定値 [前期比]  1.8%   
21:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数 
23:00   (米) 7月 住宅販売保留指数 [前年同月比]  -0.6% 


第223回
おしえて陳さん』 
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*マーケットスクランブル出演
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