9月11日(水)
【9月10日の海外相場および市況】
ny0910


*10日のNY外国為替市場では、主要中銀による金融政策決定を控えて持ち高調整の円売りが続き、107円台半ばに上昇した。107円49〜59銭。来週の日銀金融政策決定会合をめぐる一部の報道を材料に、日米金利差拡大の思惑でドルが買われ、107円50銭前後に上昇した。さらに、中国が華為技術(ファーウェイ)への制裁緩和などを条件に米国の農産物を購入する方針と報じられ、米中貿易協議が進展するとの観測が浮上し、NYダウ・長期金利の上昇も加わってドル買い・円売りが進んで一時107円60銭に迫り、8月初め以来の高値をつけた。12日には欧州中央銀行(ECB)、17~18日には米連邦準備制度理事会(FRB)がそろって利下げを決めるとみられている。18~19日に政策決定会合を開く日銀も追加緩和に関する議論により前向きになっていると一部で報じられた。

*10日のNY金は、リスク投資意欲の回復などを背景に売り地合いが続き、4営業日続落した。1499.20ドル(-11.90)。8月6日以来約1カ月ぶりに心理的な節目である1500ドルを割り込んだ。12日に欧州中央銀行(ECB)、17〜18日に米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策会合を控えて、主要中銀が景気下支えのため一段の金融緩和に踏み切るとの観測が広がっている。米国債利回りはドイツ国債利回りの上昇に足並みをそろえる形で、数週間ぶりの高水準となった。世界の中央銀行が景気刺激策を講じるとの見方が広がり、リスク選好意欲が高まった。米中両政府が閣僚級貿易協議の再開で合意したことも、安全資産である金の売りを強めた。また、外国為替相場では対ユーロでドル高が進み、ドル建て商品に割高感が生じ、相場を押し下げた。

NY白金は4日続落。936.60ドル(-16.10)。
パラジウムは3日ぶりに反発。1554.10ドル(+17.30)。

*10日のNY原油は、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)の更迭や米エネルギー情報局(EIA)の見通しなどを受けて売りが優勢となり、反落した。57.40ドル(-0.45)。トランプ大統領は10日、ツイッターで、ボルトン大統領補佐官を更迭したと明らかにした。「ボルトン氏の多くの提案について意見が異なった」と指摘。トランプ大統領と強硬派のボルトン氏は、北朝鮮やイランとの対話やアフガニスタンからの米軍撤退などをめぐって意見対立が表面化していた。これを受け、イランをめぐり高まっていた地政学的リスクに対する警戒感が後退、原油相場は売りに転じた。さらにEIAは、10日発表の月次短期エネルギー見通し(STEO)で2019年、20年のWTIの価格見通しをともに前月予想から下方修正したほか、19年の世界石油需要の増加見通しも引き下げた。また、外国為替相場では対ユーロでドル高が進み、ドル建て商品に割高感が生じ、相場を押し下げた。最近の上昇の反動から利益確定の売りも出やすかったようだ。北海ブレント原油は、62.38ドル(-0.21)。

*10日のシカゴトウモロコシは反発。361.50セント(+7.25)。米国産トウモロコシの作柄状況が予想を下回ったことが支援材料。米農務省は9日、8日現在のトウモロコシの作柄状況について「優」「良」の占める割合が先週の58%から55%に低下したと発表した。

シカゴ大豆は上昇。872.00セント(+14.25)。米中西部の一部で大豆の生育が遅れていることから、単収をめぐる懸念が増した。米農務省が9日発表したクロップ・プログレスによると、8日現在の大豆の作柄状況は「優」「良」の占める割合が55%で前週と変わらず、市場予想通りだった。一方、着さや率については92%と、5年平均の99%を下回った。

*10日のNYダウは、米中貿易協議の進展への期待から5営業日続伸した。2万6909.43ドル(+73.92)。香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は10日、米国との貿易協議を有利に進めることを狙い、中国が米農産品の購入を増やすことに同意する見通しだと報じた。10月にワシントンで開かれる閣僚級会合を前に、事務レベルで合意案の内容について話し合われているという。市場では両国の協議進展への期待が広がる中、中国との取引が多い化学大手ダウや航空機大手ボーイングなどの銘柄に買いが入った。また、中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)は10日、米政府に押収されていた自社の通信機器が返還されたことを受け、米商務省などに対する訴訟の一部を取り下げたと発表。こうした動きも両国の緊張緩和につながると好感された。一方、12日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会、17、18両日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、この日はひとまず利益を確定する動きも目立った。


【11日の経済指標】
08:50   (日) 7-9月期 四半期法人企業景気予測調査・大企業全産業業況判断指数(BSI)  -3.7   
08:50   (日) 7-9月期 四半期法人企業景気予測調査・大企業製造業業況判断指数(BSI)  -10.4   
09:30   (豪) 9月 ウエストパック消費者信頼感指数  100.0   
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  -3.1%
21:30   (米) 8月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  1.7% 
21:30   (米) 8月 卸売物価指数(PPIコア指数) [前年同月比]  2.1%  ―
23:00   (米) 7月 卸売在庫 [前月比]  0.0%   
23:00   (米) 7月 卸売売上高 [前月比]  -0.3% 


第224回
『おしえて陳さん』 
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*マーケットスクランブル出演
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