9月12日(木)
【9月11日の海外相場および市況】
ny0911

*11日のNY外国為替市場では、米中の貿易協議進展への期待を背景に円売り・ドル買いが優勢となり、107円台後半に上昇した。107円80〜90銭。中国財政省は11日、米国の対中制裁関税への報復として発動した追加関税について、16品目を適用対象から除外すると発表。米中貿易摩擦の緩和期待から安全資産とされる円を売ってドルを買う動きが優勢となった。米長期金利の上昇や堅調なNYダウを背景に円安・ドル高地合いが継続した。8月米卸売物価指数(PPI)が、季節調整後で前月比0.1%上昇、エネルギーと食料品を除いたコア指数は0.3%上昇と、ともに予想を若干上回ったこともドル買いを後押しした。ただ、欧州中央銀行(ECB)定例理事会と米連邦公開市場委員会(FOMC)をそれぞれ12日と17、18両日に控えて値動きは限定的だった。

*11日のNY金は、米欧中銀が一段の金融緩和に動くとの期待などを背景に買いが入り、5営業日ぶりに反発した。1503.20ドル(+4.00)。前日の反動による安値拾いに加え、欧州中央銀行(ECB)、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策会合を控えて、両中銀が一段の金融緩和に動くとの期待が金利を生まない資産である金の支援要因になった。ただ、米中貿易協議の進展期待や過度の景気減速懸念の後退などを背景にNYダウが上昇し、安全資産としての金買いは盛り上がらなかった。

NY白金は5日ぶりに反発。940.20ドル(+3.60)。
パラジウムは続伸。1556.80ドル(+2.70)。

*11日のNY原油は、トランプ政権による対イラン制裁の緩和観測などが重石となり、続落した。55.75ドル(-1.65)。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計によると、6日までの1週間の国内原油在庫は前週比690万バレル減少と、市場予想(270万バレル減)に比べて大幅なマイナスだった。しかし、トランプ大統領がイランに対する制裁緩和に言及したとの一部報道がきっかけで買いが優勢となった。トランプ大統領は10日、対イラン強硬派のボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)の更迭を発表した。また、石油輸出国機構(OPEC)が11日に公表した月報で、2019年および20年の世界石油需要の増加見通しを下方修正したことも弱材料。10日にはEIAが月次短期エネルギー見通しで、19年の世界石油需要の増加見通しを引き下げていた。北海ブレント原油は、60.81ドル(-1.57)。一時60.52ドルの安値を付けた。

*11日のシカゴトウモロコシは反落。360.00セント(-1.50)。米中西部の残暑で、遅れて作付けされた作物の成育が促進されるとの見方が重石となった。米コーンベルトでは今後2週間、平年を上回る気温が見込まれており、遅れていた作物の生育が進むほか、霜のリスクが減る可能性がある。中国が対米追加関税の除外品としてトウモロコシやエタノールを含めなかったことによる失望感も、相場を押し下げた。

シカゴ大豆は反落。866.50セント(-5.50)。米中西部での良好な天候見通しや、中国が米国からの輸入品に対する追加関税除外リストに大豆を含めなかったため失望感が広がった。米中西部では今後2週間、平年を上回る気温が続くとみられ、霜のリスクが減る可能性がある。

*11日のNYダウは、アップルやボーイングなどの主要銘柄がけん引し、6営業日続伸した。2万7137.04ドル(+227.61)。7月30日以来、約1カ月半ぶりに終値ベースで2万7000ドル台を回復した。アップルは10日、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新モデルに加え、新たに参入する動画配信サービスの詳細などを発表。スマホ市場が世界的に頭打ちとなる中、サービス分野が今後の成長源になるとの期待から買われた。また、ボーイングのミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は11日の会合で、2件の墜落事故を起こした新型旅客機「737MAX」の運航再開時期が10〜12月期の早い時点になるとの見通しを改めて表明し、これを好感した買いが膨らんだ。中国財政省は11日、米国の対中制裁関税への報復として発動した追加関税について、抗がん剤や潤滑油など16品目を適用対象から除外すると発表。10月にワシントンで開かれる閣僚級会合に向け、米中貿易協議が進展するとの期待が広がり、株価を押し上げた。


【12日の経済指標】
08:50   (日) 8月 国内企業物価指数 [前年同月比]  -0.6% 
08:50   (日) 7月 機械受注 [前年同月比]  12.5%  
13:30   (日) 7月 第三次産業活動指数 [前月比]  -0.1% 
15:00   (独) 8月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比]  1.4%
18:00   (欧) 7月 鉱工業生産 [前年同月比]  -2.6%   
20:00   (トルコ) トルコ中銀、政策金利  19.75%   
20:45   (欧) 欧州中央銀行(ECB)政策金利  0.00%   
21:30   (欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
21:30   (米) 8月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  1.8%  1.7% 
21:30   (米) 8月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]  2.2%  2.3% 
21:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数 
27:00   (米) 8月 月次財政収支  -1197億ドル 


第224回
『おしえて陳さん』 
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*マーケットスクランブル出演
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