9月18日(水)
【9月17日の海外相場および市況】
ny0917

*17日のNY外国為替市場のドル円相場は、日米の中央銀行の金融政策決定を控えて様子見が広がり、108円台前半で小動きとなった。108円06〜16銭。米連邦準備制度理事会(FRB)は17日から2日間の日程で金融政策会合を開催。世界経済の減速リスクを背景に、最終日の18日に0.25%の利下げを決定することが有力視されている。一方、日銀は18、19日に会合を開く。この日、攻撃を受けたサウジアラビアの石油関連施設がこう2-3週間でフル生産に戻るとし、想定よりも早く復旧するとの報道を受けてリスク選好姿勢が回復し、一時108円35銭まで上昇した。ただ、主要イベントを控えて買いは長続きしなかった。

*17日のNY金は小幅続伸。1513.40ドル(+1.90)。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見が広がった。18日に予定されているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見やFOMCの声明内容などを見極めたいとの見方が広がる中、積極的な商いは手控えられた。FRBは18日まで2日間開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定すると見込まれている。ただ、外国為替市場では対ユーロでドルが下落し、ドル建て金に割安感が生じ上昇となった。米追加利下げが確実視されていることも相場の支援材料となった。

NY白金は3日ぶりに反発。944.20ドル(+5.00)。
パラジウムも高い。1597.70ドル(+5.50)。

*17日のNY原油は、サウジアラビアの石油施設が早期に生産復旧するとの見通しが伝わり、急反落した。59.34ドル(-3.56)。16日、主要産油国サウジの供給懸念から急騰。同国国営石油会社サウジアラムコの石油関連施設が14日、無人機による攻撃を受け、8月の同国産油量の6割に当たる日量570万バレルの生産が停止。産油量が通常の水準に回復するまで数カ月かかる可能性が報じられていた。しかし、この日、施設復旧が当初の想定より早く進んでいるとの報道を受け、58ドル台に急落。ロイター通信は攻撃で中断した570万バレルの生産のうち7割の回復が近いほか、完全復旧までに2、3週間かかる見通しだと報じた。サウジのアブドルアジズ・エネルギー相も、月末までに同国の産油量が施設攻撃前の水準に戻るとの見通しなどを明らかにし、下げ幅が拡大した。北海ブレント原油は、64.55ドル(-4.47)。

*17日のシカゴトウモロコシは反落。368.00セント(-6.00)。原油相場の軟化に加え、米中西部で温暖な天候が予想され、収穫高を押し上げるとの見方が売りの背景。穀物相場は前日は原油高を受けて上昇したが、この日の原油相場は5%超下落。農作物はエタノールやバイオディーゼル燃料に使用されるため、農産物相場と原油相場は関連している。

シカゴ大豆は反落。893.75セント(-6.25)。米農作物の生育に良好な天候や、原油相場の反落が重石となった。農作物はエタノールやバイオディーゼル燃料の原料となるため、農産物相場は時として原油相場に足並みをそろえる。米中西部の各地では今後2週間にわたり、平年を上回る気温が予報されており、一部の作物が降霜による悪影響を受ける可能性があるとの懸念が後退した。


*17日のNYダウは、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控えて様子見が強まり小反発した。2万7110.80ドル(+33.98)。FRBは17日、2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開始した。市場では0.25%の利下げが決まるとの見方が大勢を占めている。ただ、18日に発表される声明文やパウエルFRB議長の記者会見で、年内の追加利下げの有無などを見極めたいとの思惑も強く、積極的な売買が手控えられた。無人機による攻撃を受けたサウジアラビアの石油生産が当初の想定よりも早く復旧するとの報道があった。その後、同国のアブドルアジズ・エネルギー相が会見で9月末までに攻撃前の水準に戻るとの見通しを明らかにした。供給懸念から急騰していた原油相場が下げに転じたため、大幅な原油高が景気を下押しするとの警戒感が和らいだ。トランプ大統領はこの日、中国との貿易協議が近くまとまる可能性があると発言。中国との取引が多い航空機大手ボーイングなどに買いが入り、ダウは終盤にかけて値を上げた。


【18日の経済指標】
未定   (英) 英中銀金融政策委員会(MPC)1日目
未定   (日) 日銀・金融政策決定会合(1日目)  
08:50   (日) 8月 貿易統計(通関ベース、季調前)  -2507億円
08:50   (日) 8月 貿易統計(通関ベース、季調済)  -1268億円 
17:00   (南ア) 8月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  4.0%  4.3% 
17:30   (英) 8月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  2.1%  1.8% 
17:30   (英) 8月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]  1.9%  1.8%
17:30   (英) 8月 小売物価指数(RPI) [前年同月比]  2.8%  2.4% 
17:30   (英) 8月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) [前年同月比]  2.0%  1.9% 
18:00   (欧) 7月 建設支出 [前年同月比]  1.0%  ― 
18:00   (欧) 8月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比]  1.0%  1.0% 
18:00   (欧) 8月 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値) [前年同月比]  0.9%  0.9% 
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  2.0% 
20:00   (南ア) 7月 小売売上高 [前年同月比]  2.4%  2.7% 
21:30   (加) 8月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  2.0% 
21:30   (米) 8月 住宅着工件数 [年率換算件数]  119.1万件  125.3万件 
21:30   (米) 8月 建設許可件数 [年率換算件数]  131.7万件  132.0万件 
27:00   (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表  2.00-2.25%  1.75-2.00% 
27:30   (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 


第225回
『おしえて陳さん』 
http://www.sunward-t.co.jp/movies/oshiete/


*マーケットスクランブル出演
https://www.mkt-s.com/past_video/