9月23日(月)
【9月20日の海外相場および市況】
nny0920

*週末20日のNY外国為替市場のドル円は、米中貿易協議の進展期待が後退してリスク回避の円買いが優勢となり、107円台半ばに下落た。107円50~60銭。米中は19日からワシントンで次官級の貿易協議を開催したが、20日には中国の代表団が来週の米農家視察を中止し、予定を切り上げて帰国すると伝わった。それまでの協議進展への期待が急速にしぼんで投資家のリスク回避姿勢が強まり、安全資産としての円買いが台頭した。トランプ大統領は20日、米中協議について部分合意ではなく「完全な合意」を望むと述べ、中国が先週再開した米農産物の購入では不十分との見解も示した。中東情勢をめぐる地政学的リスクへの警戒も円高地合いを支えた。米政府は20日、新たにイラン中央銀行に対する制裁措置を発表。サウジアラビアの石油関連施設への攻撃を受け、米国などが関与を主張するイランへの圧力をさらに強化した。

CFTC建玉9月17日時点:ファンドのドル売り・円買いは2万3862枚(前週比-8729枚)と減少。総取組高は13万0940枚と前週比2万0457枚の減少。


*週末20日のNY金は、中東情勢の緊迫化への懸念や米中貿易協議をめぐる先行き不透明感から安全資産としての金が買われ、反発した。1515.10ドル(+8.90)。米政府は20日、新たにイラン中央銀行に対する制裁措置を発表した。サウジアラビアの石油関連施設への攻撃を受け、米国などが関与を主張するイランへの圧力をさらに強化した。これを受けて中東情勢が緊迫化するとのリスク警戒感が再燃し、「有事の安全資産」とされる金は買い戻しが活発化した。さらに米中貿易協議の先行き不透明感が浮上し、清算値確定間際に買いに拍車が掛かった。19日から開催の米中次官級貿易協議のためワシントンを訪れている中国代表団が、来週の農家視察を中止し、予定を切り上げて帰国するとの報道がきっかけ。米中の閣僚級貿易協議を10月上旬に控え、協議の進展期待に水を差された格好となった。

CFTC建玉9月17日時点:ファンドの金買い越しは28万2599枚(前週比+1万2874枚)と増加。総取組高は63万0990枚と前週比1万62387枚の増加。


白金は小幅続伸。942.60ドル(+0.20)。
パラジウムも続伸。1625.00ドル(+12.40)。


CFTC建玉9月17日時点:ファンドの白金買い越しは3万3648枚(前週比-1271枚)と減少。総取組高は9万8283枚と前週比3805枚の増加。


*週末20日のNY原油は、米中貿易協議の行方に警戒感が広がり、小反落した。58.09ドル(-0.4)。米中は19日から次官級の貿易協議を開催したが、中国の代表団が、来週予定していた米モンタナ州の農家視察を中止したと報じた。これを受けて、協議への懸念が再び台頭。米株式相場がマイナス圏に沈むなど投資家のリスク回避姿勢が強まり、原油にも売りが広がった。ただ、週末や納会を控えてポジション調整目的の買い戻しが入ったこともあり、下値は堅かった。熱帯低気圧「イメルダ」による洪水で一部の主要製油所の稼働が停止したと伝わり、供給不安が広がったことで原油が買われたとの見方もあった。米政府は20日、新たにイラン中央銀行に対する制裁措置を発表。サウジアラビアの石油関連施設への攻撃を受け、イランへの圧力をさらに強化した。サウジをめぐる地政学的リスクがくすぶっていることも相場を支えた。北海ブレント原油は、64.28ドル(-0.12)。

CFTC建玉9月17日時点:ファンドの原油買い越しは42万8205枚(前週比+4万4048枚)と増加。総取組高208万0994枚と前週比1421枚の減少。


*週末20日のシカゴトウモロコシは反落。370.75セント(-2.00)。大豆相場安に加え、生育に好ましい好天が弱材料となった。天気予報によると、米中西部で降霜の兆しはないという。作付け作業が遅れたトウモロコシは、生育上、時間に余裕ができることになる。大豆は、中国の代表団が米農家の視察中止を受け、反落した。


CFTC建玉9月17日時点:ファンドのトウモロコシ売り越しは3万8740枚(前週比+3万1262枚)と増加、売り越しに転じた。総取組高は162万5789枚と前週比418枚の増加。


シカゴ大豆は反落。882.75セント(-10.25)。世界最大の大豆輸入国である中国は、米中貿易戦争により、この1年間、米国からの購入を削減している。中国の代表団が米国のモンタナ州、ネブラスカ州の農家視察を中止したことが嫌気された。

CFTC建玉9月10日時点:ファンドの大豆売り越しは4万6627枚(前週比-2万1643枚)と減少。総取組高は66万9501枚と前週比2万7369枚の増加。


*週末20日のNYダウは続落。2万6935.07ドル(-159.72)。米中両政府は19日からワシントンで次官級貿易協議を実施。10月初旬の閣僚級協議に向け、両国の緊張緩和への期待が高まっている。この他、中国人民銀行(中央銀行)が景気刺激策を表明したことも支えとなり、株価は中盤までプラス圏を維持していた。ただ、中国の代表団が来週予定していた米国内の農家視察を中止し、予定より早く帰国することが報じられると、協議の先行きへの不透明感が広がった。ダウはマイナス圏に転落した後、小動きで推移した。トランプ大統領はこれに先立ち「対中協議が大きく進展している」との見方を表明。米政府はこの日、昨年発動した対中制裁関税第1~3弾のうち437品目を適用対象から除外すると通知した。一方トランプ氏は、部分的でなく完全な合意を望む考えも示し、来年の大統領選前の対中合意が不要とも語った。協議進展期待の後退で、中国市場への依存度が高い銘柄を中心に売りが膨らんだ。