【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は下落した。サウジアラビアの石油施設攻撃を受けてリスクオフモードが強まり、新興国通貨全般が売られた。しかし、米中通商摩擦回避への期待感が高まると、売りは長続きせず、7円前半を中心にもみ合いとなった。注目された8月消費者物価指数(CPI)は前年比+4.3%、前回+4.0%、予想+4.2%。予想より高い内容となった。食品や飲料価格が上昇したことで、インフレが高まったようだ。中でも、穀物の価格が急上昇し、トウモロコシは18%近く高くなったという。

南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は19日、政策金利を6.50%に据え置いた。据え置きは予想通り。南ア中銀はインフレ率が目標レンジの中間近辺にとどまることを望むとし、2019年の経済成長率予想を0.6%に据え置いた。一方、インフレ率予想は20年は1.5%、21年は1.8%にそれぞれ下方修正した。経済の多くの部門が弱体化していることに懸念を示し、潜在成長率の押し上げには構造改革が必要との見解を改めて示した。

*今週の南アランド円は、保ち合いで推移しそうだ。南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は19日、政策金利を年6.5%に据え置くと発表した。据え置きは3会合連続。新興国通貨安で経常赤字国である南アの通貨ランドにも下落圧力がかかるが、インフレは落ち着いており、利上げの必要はないと判断したようだ。8月のインフレ率は前年同月比4.9%と、7月実績の5.1%から0.2ポイント縮小。SARBがインフレ目標と設定する3~6%の範囲に収まり、利上げの必要性は薄れていた。ただ、SARB総裁は会合後、「インフレのリスクが顕在化し続けている」と物価上昇に警戒感を示した。3人の委員が利上げを支持しており、市場では「近い将来、利上げに踏み切る」との観測も出ている。

しかし、南ア中銀は今年のインフレ予測と来年および再来年の経済成長予測を下方修正し、金融緩和の余地があることを示唆した。国営電力会社エスコム・ホールディングスの救済負担による財政リスクや、ムーディーズ・インベスター・サービスが格付けをジャンク級(投機的水準)に引き下げる可能性もあり、経済の不確実性が高い状況で南アランド円は上値の重い展開になりそうだ。

【南アフリカ経済指標】
25日水曜日
16:00 南ア7月景気先行指数前回103.4

26日木曜日
18:30 南ア8月生産者物価指数前年比前回+4.9% 予想+4.6%
19:30 南ア第2四半期非農業部門雇用者前年比前回+0.8%


zar0924

*予想レンジ:7.10円~7.40円

情報提供:㈱ミンカブジインフォノイド
*チャートの著作権は、㈱ミンカブジインフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保障するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、㈱ミンカブジインフォノイドは一切の責任を負いません。