10月16日(水)
【10月15日の海外相場および市況】
ny1015

*休場明け15日のNY外国為替市場では、リスク警戒姿勢が緩み、安全資産である円が売られ、ドル円は108円台後半に上昇した。108円81〜91銭。米中両国は前週末11日の貿易協議で「第1段階の合意」に達し、米政府は15日に発動を予定していた対中関税引き上げの延期を決めた。しかし、中国側は合意の中身に触れないままで、実効性にはなお懐疑的な見方も根強い。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱期限が月末に迫る中、EUのバルニエ首席交渉官が「今週の合意はまだ可能だ」と発言したほか、英与党・保守党の強硬離脱派議員らもEUとの合意が実現した場合、これを支持する意向を示した事で暫定的な合意も近いとの楽観的なムードが台頭し、ドル円は108円台後半に上昇した。

前日のNYダウは、主要企業の良好な決算を受けて大幅に上昇し、前日終値比237.44ドル高となった。米株の堅調を眺めて欧州株も堅調となったほか、安全資産の米債が軟化(利回りは上昇)し、リスクオンの地合いが強まった。

*15日のNY金は、リスク選好意欲の改善を受けて「安全資産」としての金が売られ、反落した。1483.50ドル(-14.10)。2019年7〜9月期の米企業決算発表シーズンが始まる中、一部金融大手の堅調な業績を受けて市場のリスク投資意欲が改善した。NYダウが上げ幅を拡大する半面、安全資産としての金は売りが優勢となった。利益確定売りで一時1480.80ドルまで下落。外国為替市場で朝方、ドルが対ユーロで堅調に推移し、ドル建て金に割高感が生じたことも下押し要因。ただ、米中貿易協議をめぐっては、米国が「第1段階の合意」(トランプ米大統領)と成果を強調したのに対し、中国は詳細について一段の協議を持つことを望んでいるとの報が流れ、進展への期待が剥落。先行き不透明感は根強く、下値では買いが入った。

NY白金は3日続落。889.20ドル(-10.20)。
パラジウムは続伸。1696.60ドル(+9.60)。

*15日のNY原油は、米中貿易協議の行方に引き続き注目が集まる中、続落した。52.81ドル(-0.78)。中国税関総署が14日に発表した9月の貿易統計によると、同国の輸出額は前年比3%減少。米中貿易戦争を背景としたエネルギー需要の先行きに警戒感が広がった。トランプ大統領は前週末、米中協議について「第1段階の合意に達した」とし、15日に予定していた対中関税拡大を延期すると表明した。ただ、12月15日に対中追加関税の第4弾が発動される懸念は依然として残っている。また、今週発表される週間在庫統計では、米国の原油在庫が5週連続で積み増しとなる見込みであることも重石となった。一方、石油輸出国機構(OPEC)のバーキンド事務局長が15日、協調減産履行率は136%だとした上で、市場の安定維持のためにできることはやるとの発言はサポート要因。国際通貨基金(IMF)は15日、米中貿易戦争が2019年の世界経済成長率を押し下げ、08〜09年の金融危機時以来の低さになるとの見通しを示した。その一方で、米中の報復関税が撤廃されれば国内総生産(GDP)は押し上げられると予想した。北海ブレント原油は、58.74ドル(-0.61)

*15日のシカゴトウモロコシは下落。393.25セント(-4.50)。前日2カ月ぶりの高値を付けた後、利益確定の売りが出た。先週行われた米中貿易協議で部分合意した内容をめぐる不透明感を受け、一段と地合いが弱まった。中国外務省の報道官は、国内市場の需要を満たすため、中国企業は今年既に、豚肉70万トンやソルガム(モロコシ)70万トンを米国から購入していると述べた。

シカゴ大豆は反落。934.00セント(-6.50)。前日数カ月ぶりの高値を付けた後、利益確定の売りが出たことに加えて、最大の大豆消費国中国と米国の貿易協議の部分合意内容をめぐる不透明感が弱材料になった。弱い内容だった圧砕高統計は大豆市場を圧迫した。米油実加工業者協会(NOPA)は、9月の大豆圧砕高について、1億5256万6000ブッシェルと市場予想を下回ったと発表した。

*15日のNYダウは、米主要企業の良好な決算を受けて大幅反発した。237.44ド
ル高の2万7024.80ドル(+237.44)。9月19日以来約1カ月ぶりに終値ベースで2万7000ドル台を回復した。米主要企業の2019年7〜9月期決算の発表シーズンが本格的に幕開けした。医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループと医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、売上高と1株当たり利益が市場予想を上回り、19年通期の業績見通しを上方修正した。金融大手JPモルガン・チェースも増収増益となった。ダウ構成銘柄3社の良好な決算を受けて企業業績への期待感が広がった。英国の欧州連合(EU)離脱案をめぐる交渉で双方の合意が近いとの一部報道も投資心理改善につながった。調査会社リフィニティブによると、米主要企業500社の7〜9月期の純利益は前年同期比3%減となる見通し。


【16日の経済指標】
06:45   (NZ) 7-9月期 四半期消費者物価(CPI) [前年同期比]  1.7% 
17:30   (英) 9月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  1.7% 
17:30   (英) 9月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]  1.5% 
17:30   (英) 9月 小売物価指数(RPI) [前年同月比]  2.6%   
17:30   (英) 9月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) [前年同月比]  2.0% 
18:00   (欧) 8月 貿易収支(季調済)  190億ユーロ  
18:00   (欧) 8月 貿易収支(季調前)  248億ユーロ 
18:00   (欧) 9月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比]  0.9%  
18:00   (欧) 9月 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値) [前年同月比]  1.0%
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  
20:00   (南ア) 8月 小売売上高 [前年同月比]  2.0% 
21:30   (米) 9月 小売売上高 [前月比]  0.4%  0.3% 
21:30   (米) 9月 小売売上高(除自動車) [前月比]  0.0%  0.3% 
23:00   (米) 10月 NAHB住宅市場指数  68  68 
23:00   (米) 8月 企業在庫 [前月比]  0.4%  0.3% 
27:00   (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


第228回
『おしえて陳さん』 
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*マーケットスクランブル出演
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