10月23日(水)
【10月22日の海外相場および市況】
ny1022

*22日のNY外国為替市場のドル円相場は、手掛かり材料に欠ける中、108円台半ばで小動きとなった。108円44〜54銭。欧州中央銀行(ECB)や米連邦準備制度理事会(FRB)、日銀による金融政策会合を控えて様子見が広がる中、終日にわたり小幅なレンジ取引が続いた。9月米中古住宅販売件数は、季節調整済み年換算で前月比2.2%減の538万戸と、市場予想の0.7%減の545万戸を大きく下回った。一方で、米中貿易戦争や英国の欧州連合(EU)離脱の先行きに対する根強い警戒感は、安全資産としての円の下支えとなった。

*22日のNY金は、ほぼ横ばいとなった。1487.50ドル(-0.6)。英国の欧州連合(EU)離脱問題をめぐる混乱が金相場を支える一方、外国為替市場では対ユーロでドルが強含んでドル建て金の上値を抑えた。NYダウが米中貿易協議の進展期待などを背景に堅調に推移する中、安全資産としての金も売りに押された。ただ、決め手となる材料がこの日は少なく、相場の値動きは総じて限定的だった。

NY白金は反発。896.00ドル(+3.80)。
パラジウムは続伸。1728.50ドル(+3.20)。

*22日のNY原油は、米中貿易協議進展への期待を背景に買いが優勢となり、3営業日ぶりに反発した。54.16ドル(+0.85)。トランプ大統領は21日、米中通商合意の「第1段階」について、11月中旬に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて署名したい意向を強調。中国の楽玉成外務次官は22日、両国間の協議は幾分前進したとした上で、互いに敬意を払えばいかなる問題も解決可能だとの見方を表明した。協議の進展に楽観が漂う中、市場のリスク選好意欲が改善し、一時54.62ドルまで上昇した。ただ、買い一巡後は伸び悩んだ。今週の週間在庫統計でも米原油在庫の増加が予想されている。6週連続の増加となる見込み。北海ブレント原油は、59.70ドル(+0.74)。

*22日のシカゴトウモロコシほぼ横ばい。388.00セント(+0.75)。収穫率の伸びが予想を下回ったことが相場を支援する一方、低調な需要が重しとなった。米農務省によると、同国産トウモロコシの収穫率は30%となり、予想の34%を下回った。米中西部では今後2週間、乾燥天候が予想されている。天候の回復で収穫が進むとみられる。

シカゴ大豆は上昇。934.00セント(+0.75)。中国政府が米国産大豆輸入に1000万トンの無関税枠を大手国内企業などに割り当てたことを受け、中国の需要に対する期待が相場を支えた。ただ、ヘッジ売りや収穫が進む米国からの供給増が上値を抑えた。米農務省は、同国産大豆の収穫率が20日時点で46%となり、予想の42%を上回ったと発表した。

*22日のNYダウは、英国の欧州連合(EU)離脱問題をめぐる不透明感の高まりを嫌気し、小反落した。2万6788.10ドル(-39.54)。EU離脱をめぐって英下院は22日、EU離脱法案を3日間で審議・採決する政府提案を否決。10月末に予定していたEU離脱の実現は難しくなり、英国政治の迷走が再び長期化するとの失望が広がった。ただ、米主要企業の2019年7〜9月期決算の発表が山場を迎える中、好業績企業には買いが集まって相場を支えた。調査会社リフィニティブによれば、主要500社のうち決算発表を済ませたのは98社で、このうち83%が市場予想を上回る利益を上げた。


【23日の経済指標】
06:45   (NZ) 9月 貿易収支  -15.65億NZドル 
17:00   (南ア) 9月 消費者物価指数(CPI) [前月比]  0.3% 
17:00   (南ア) 9月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  4.3% 
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]
22:00   (米) 8月 住宅価格指数 [前月比]  0.4% 
23:00   (欧) 10月 消費者信頼感(速報値)  -6.5 

第229回
『おしえて陳さん』 
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*マーケットスクランブル出演
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