【南アランド円相場、先週の動き・今週の予想】
*先週の南アランド円は堅調に推移した。格付け会社ムーディーズによる格下げが回避される中、米中貿易協議の進展期待を背景に買い戻しが継続した。南アフリカの多くの自治体もムーディーズに見通しを下げられたことや、南ア航空の労働者が人員削減に対抗してストライキを行うことを決定したことや国営電力会社エスコムの計画停電などは重石となった。

*今週の南アランド円は、保ち合いの域を出ることは難しそうだ。21日には南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)が政策金利を発表するが、市場予想は6.50%と据え置きになっている。22日には格付け会社S&Pが南ア債の格付けを発表するが、すでに投資不適格(ジャンク債)扱いのため、市場に与える影響は大きくないだろう。国営電力会社エスコムは、「発電プラントが不安定で、引き続き電力は制約されて脆弱なまま」と報告している。老朽化なども電力供給が滞る要因だが、その影響で南ア企業の決算は市場予想を裏切る結果となっている。エスコムの最高経営責任者(CEO)の決定に関しても、現政権は10月末、ゴーダン公共企業相は今月10日までとしていたが一向に発表されないことに市場は失望感を感じている。

今週は10月消費者物価指数(CPI)が注目されよう。市場予想は前回の4.1%から若干弱まり3.9%前後となっている。インフレ率の上昇が抑えられると、南アフリカ準備銀行(SARB、南ア中銀)は将来の利下げを考慮しやすくなる。国営電力会社エスコムは多額の財政負担を強いられているため、利下げが予想される状況になれば好感されるだろう。一方、若年層の失業率が高止まりし雇用対策は喫緊の課題だ。最近では、移民に対する攻撃も頻発しており、政情不安が懸念される。ただしCPIが強い結果となった場合、利下げへの展望も難しくなるため南アランドにはマイナスとなりそうだ。


【南アフリカ経済指標】
20日水曜日
17:00 10月消費者物価指数前年比前回+4.1%、予想+3.9%

21日木曜日
時間未定: 南ア中銀政策金利前回6.50%、予想6.50%

22日金曜日
時間未定: S&P社南アフリカ格付け


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*予想レンジ:7.20円~7.50円

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