12月5日(木)
【12月4日の海外相場および市況】
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*4日のNY外国為替市場では、米中貿易協議の進展を伝える報をきっかけに円売り・ドル買いが進行し、108円台後半に反発した。108円82〜92銭。ブルームバーグ通信はこの日、大詰めを迎えた米中貿易協議について、米国が発動した対中制裁関税の撤回範囲をめぐり合意に近づいているとする関係者らの見方を伝えた。前日には、トランプ大統領が来年秋の大統領選後に結論を持ち越す可能性を示唆したことで貿易摩擦の長期化懸念が広がっていたものの、この報をきっかけに市場はリスクオンムードが強まった。一方、この日に発表された米経済指標はさえない内容。11月全米ADP雇用報告によると、民間就業者数は前月比6万7000人増にとどまり、市場予想の14万人増を大きく下回った。また、11月ISM非製造業景況指数も市場予想に届かなかった。ただ、いずれもドルの押し下げ材料にはならなかった。

*4日のNY金は、米中貿易協議の進展期待を背景としたリスクオンムードの高まりに圧迫され、反落した。1480.20ドル(-4.20)。米下院は3日、中国新疆ウイグル自治区のウイグル族への弾圧に対する対応強化を米政府に求める法案を可決した。これを受け、中国は先に成立した香港人権法に続く内政干渉だとして強く反発。米中関係の冷え込みが懸念され、安全資産である金は堅調に推移していた。しかし、ブルームバーグ通信から、米中貿易協議で争点となっている発動済み追加関税の撤回範囲をめぐり、両国の合意が近いとする関係筋の見方が伝えられると、売りが優勢となった。この日発表されたADP全米雇用報告、米ISM非製造業景況指数はともに市場予想を下回ったものの、金を買い戻す動きにはつながらなかった。

NY白金は反落。901.80ドル(-9.80)。
パラジウムは上伸。1845.40ドル(+21.00)。自動車触媒需要が強く、一時1873.50ドルの最高値を付けた。

*4日のNY原油は、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計などを受けて需給緩和懸念が後退する中で買い進まれ、大幅続伸した。58.43ドル(+2.33)。EIAが発表した週間石油在庫統計によると、原油在庫が前週比490万バレル減と、市場予想の170万バレル減を大幅に上回る取り崩し幅となった。一方、ガソリン在庫は340万バレル増(予想180万バレル増)、ディスティレート(留出油)は310万バレル増(同110万バレル増)だった。5日の石油輸出国機構(OPEC)総会などを控え、加盟・非加盟国が協調減産の規模を拡大し、減産期限を少なくとも来年6月まで延長することで合意するとの観測も相場を支えた。イラクのガドバン石油相は3日、OPECの加盟各国が今週の総会での減産幅拡大支持に傾いていると述べた。北海ブレント原油は、63.00ドル(+2.18)。

*4日のシカゴトウモロコシは続落。378.50セント(-2.75)。3営業日連続で20日移動平均上の下値支持線を上抜けることができず、下落に転じた。アルゼンチンの乾燥天候により、同国で収穫が遅れるとの懸念を受け、下値は支えられた。

シカゴ大豆は続伸。878.00セント(+7.00)。米中貿易協議の進展に対する期待が買いを支援した。トランプ大統領は4日、米中貿易協議について「とても順調に進んでいる」と述べ、3日に2020年の米大統領選の後まで持ち越されるとの意向を示した時よりも、好意的にとらえられる発言を行った。

*4日のNYダウは、米中貿易協議の進展期待が盛り返し、4営業日ぶりに反発した。2万7649.78ドル(+146.97)。ブルームバーグ通信は4日、米中両政府が発動済みの関税の撤回範囲をめぐり合意に近づいているとする複数の関係者の見方を伝えた。米国は15日に対中制裁関税の対象を中国からの輸入品ほぼ全てに広げる予定で、それまでに貿易協議「第1段階」の合意に達することを米側が期待しているという。市場に一転して安心感が広がった。トランプ大統領がこの日、対中協議が「非常にうまく行っている」と記者団に語ったことも相場を下支えした。一方、4日朝発表された経済指標はいずれも弱い内容だった。11月全米ADP雇用報告では、非農業部門就業者数が前月比6万7000人増と、市場予想の14万人増を大きく下回った。また11月米ISM非製造業景況指数も53.9となり、前月や市場予想を下回った。


【5日の経済指標】
09:30   (豪) 10月 小売売上高 [前月比]  0.2%  
09:30   (豪) 10月 貿易収支  71.80億豪ドル 
16:00   (独) 10月 製造業新規受注 [前年同月比]  -5.4%   
18:00   (南ア) 7-9月期 四半期経常収支  -2040億ランド
19:00   (欧) 10月 小売売上高 [前年同月比]  3.1% 
19:00   (欧) 7-9月期 四半期域内総生産(GDP、確定値) [前年同期比]  1.2% 
21:30   (米) 11月 チャレンジャー人員削減数 [前年比]  -33.5%
22:30   (米) 10月 貿易収支  -525億ドル  -515億ドル 
22:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数
24:00   (米) 10月 製造業新規受注 [前月比]  -0.6%  -0.5% 

第231回
『おしえて陳さん』 
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*マーケットスクランブル出演
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