1月20日(月)
【1月17日の海外相場および市況】
ny0117

*週末17日のNY外国為替市場のドル円相場は、110円台前半で小動きとなった。110円10~20銭。米国は20日が祝日(キング牧師生誕日)で今週末は3連休となるため、方向性に乏しい展開となった。昨年12月米住宅着工件数は市場予想を大きく上回った一方、鉱工業生産は予想を下回り、強弱まちまち。相場の反応は一時的だった。17日に発表された中国の経済指標は、12月小売売上高や鉱工業生産などが予想を上回り、同国経済の底堅さが確認された。中国の景気先行きに対する警戒感が後退する中、NYダウが史上最高値を更新し、安全資産としての円はやや売られた。
*週末17日のNY金は、キング牧師生誕記念日の米祝日に伴う3連休を控えて、持ち高調整の買いが優勢となり、反発した。1560.30ドル(+9.80)。外国為替市場でドルが対ユーロで値上がりする場面では、ドル建て金に割高感が強まったが、安値圏では買い戻しが入り、一時1561.40ドルまで上昇した。政治的、地政学的、経済的な懸念が世界的に広がっているほか、通貨の安い国では安全な資金逃避先として金買いへの関心が持続しているようだ。
NY白金は反発。1024.80ドル(+23.60)。
パラジウムは最高値更新。2224.90ドル(+47.10)。史上最高値更新が続いている。一時、2500ドルの節目を初めて突破し、最高値となる2537.06ドルを付けた。供給不足に加え世界経済が危機を脱しつつあるとの見方が相場を押し上げた。
*週末17日のNY原油は、ほぼ横ばい。58.54ドル(+0.02)。米中両国が15日に貿易協議「第1段階」の合意文書に署名したことや、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」が近く成立する見通しとなったことから、世界のエネルギー需要の先行きに楽観的な見方が広がった。ただ、外国為替市場では、ドルが対ユーロで上伸し、ドル建て原油に割高感が生じたことから、上げ幅を削った。国際エネルギー機関(IEA)が16日に発表した月報で、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国が減産を順守しても原油生産は需要を上回るとの見通しを示したことも圧迫材料。中国政府統計によると、19年の中国国内製油所での原油処理量は6億5198万トンだった。日量換算では過去最高の1304万バレルで、前年比7.6%増。19年12月の処理量も月間ベースの最高を記録した。
北海ブレント原油は、64.85ドル(+0.23)。
*週末17日のシカゴトウモロコシは大幅反発。389.25セント(+13.75)。前日に急落した後、安値拾いの買いが入ったほか、米国産トウモロコシの輸出や国内需要が上向くとの期待感が相場を押し上げた。
シカゴ大豆は反発。929.75セント(+5.75)。トウモロコシ相場に連れ高となった。
*週末17日のNYダウは、米中両国の経済指標を好感した買いが入り続伸した。2万9348.10ドル(+50.46)。3日連続で史上最高値を更新。2019年の中国国内総生産(GDP)は前年比6.1%増と、29年ぶりの低い伸びとなった。ただ、同時に公表された同年12月小売売上高や鉱工業生産などの経済指標は市場予想を上回り、中国経済の底堅さが示された。また、19年12月の米住宅着工件数は前月比16.9%増の160万8000戸と、13年ぶりの高水準を記録。貿易協議「第1段階」の合意で米中摩擦への警戒感が後退する中、この日の市場では両国の景気の先行きに楽観的な見方が広がった。ただ、株価が史上最高値を連日更新していることを受けた利益確定の売りや、3連休を前にした手じまい売りも出て上値は抑えられた。
【20日の経済指標】
(米) 休場
(日) 日銀・金融政策決定会合(1日目)
13:30 (日) 11月 鉱工業生産・確報値 [前月比] -0.9%
13:30 (日) 11月 鉱工業生産・確報値 [前年同月比] -8.1%
13:30 (日) 11月 設備稼働率 [前月比] -4.5%
16:00 (独) 12月 生産者物価指数(PPI) [前月比] 0.0%

第236回
『おしえて陳さん』 
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*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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*マーケットスクランブル出演
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