1月28日(火)
【1月27日の海外相場および市況】
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*週明け27日のNY外国為替市場では、新型肺炎の拡大懸念を背景に世界的にリスク回避が強まる中、安全資産として円が買われ、ドル円は108円台後半に下落した。108円87〜97銭。中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の中国内の死者は82人、感染者は2800人超となった。世界的な感染拡大への懸念が広がっているほか、中国の経済活動の停滞を引き金とした世界景気減速への警戒感が台頭。NYダウが急落するなど金融市場ではリスク回避姿勢が強まった。安全資産とされる円は買いが優勢となった。
*週明け27日のNY金は、新型肺炎の拡大懸念からリスク回避姿勢が強まる中、3営業日続伸した。1577.40ドル(+5.50)。2013年4月初旬以来約7年ぶりの高値となった。中国発の新型コロナウイルスによる肺炎の中国内感染者は2800人超、死者は82人となった。フランスや米国を含む10カ国超でも感染者が確認された。感染が世界的に拡大すれば、経済への悪影響は避けられないとの懸念が広がり、NYダウが急落する一方、安全資産である金が買われた。ただ、外国為替市場ではドルが対ユーロで上伸し、ドル建て金は割高感から上値が抑えられた。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策発表を29日に控えて、様子見も幾分広がった。FRBは政策金利を据え置くと予想されている。
NY白金は反落。991.70ドル(-18.90)。
パラジウムも大幅安。2173.60ドル(-142.70)。
*週明け27日のNY原油は、新型肺炎の拡大がもたらすエネルギー需要減退懸念の強まりが響き、5営業日続落した。53.14ドル(-1.05)。2019年10月15日以来約3カ月半ぶりの安値水準。中国湖北省武漢市で発生した新型肺炎は、この週末の間も急速に拡大。中国政府の発表によると、27日時点の国内感染者は2800人超、死者は82人に増加し、感染が疑われる例は5794人に上っているという。危機感の高まりを受け、世界的に株価が下落しリスク回避姿勢が強まった。中国や世界経済が打撃を受け、エネルギー需要が減退するとの懸念が強まり、原油相場も大幅安となった。中国の石油需要の伸びの約15%はジェット燃料で占められているため、中国で封鎖状態の都市や航空便の欠航が増加すると、世界有数の堅調な需要成長地域が脅かされる。ただ、ジェット燃料需要の減退不安は、現時点で中国国内に限定されている。一方、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、新型肺炎の世界原油需要への影響は「極めて限定的」と主張。また、石油輸出国機構(OPEC)の関係筋によれば、加盟国と非加盟国が構成する「OPECプラス」は、必要に応じ現行の協調減産の延長や拡大などの対策を講じる可能性について「暫定的な議論」を行ったという。ただ、買い戻しの動きは限られた。北海ブレント原油は、59.32ドル(-1.37)。昨年10月21日以来の安値。
*週明け27日のシカゴトウモロコシは続落。380.50セント(-6.75)。中国の新型コロナウイルスによる肺炎拡大への懸念が重石となった。
シカゴ大豆は5日続落。897.25セント(-4.75)。昨年12月12日以来の安値を付けた。中国での新型コロナウイルスによる肺炎流行に対する不安拡大に伴い、最大の購入国での需要が減退するとの見方が強まった。ただ、安値拾いの買いも入っており、終値ベースでは前週末とほぼ変わらずの水準となった。
*週明け27日のNYダウは、中国の新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で世界経済が減速するとの懸念から、大幅続落した。2万8535.80ドル(-453.93)。終値としては約1カ月ぶりの安値となった。下落幅は一時、550ドル近くに達した。 中国の新型肺炎による感染者は約2800人に達し、死者は80人を超えた。米国でも感染者が5人確認されるなど、アジアだけでなく、世界各地に感染が広がりつつある。市場では、人やモノの動きが鈍化し、世界経済の減速を招くとの懸念が台頭し、リスク回避姿勢が強まった。中国関連株や航空会社、レジャー関連、金融株など幅広い銘柄が売られた。昨年12月米新築住宅販売件数が市場予想を下回ったことも重石となった。

【28日の経済指標】
(米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
08:50 (日) 12月 企業向けサービス価格指数 [前年同月比] 2.1% 2.1%
09:30 (豪) 12月 NAB企業景況感指数 4
22:30 (米) 12月 耐久財受注 [前月比] -2.0% 1.2%
22:30 (米) 12月 耐久財受注・輸送用機器除く [前月比] 0.0% 0.4%
23:00 (米) 11月 ケース・シラー米住宅価格指数 218.43
23:00 (米) 11月 ケース・シラー米住宅価格指数 [前年同月比] 2.2% 2.5%
24:00 (米) 1月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 126.5 128.0
24:00 (米) 1月 リッチモンド連銀製造業指数 -5 -3

第237回
『おしえて陳さん』 
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*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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*マーケットスクランブル出演
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