2月12日(水)
【2月11日の海外相場および市況】
ny0211

*11日のNY外国為替市場のドル円相場は、109円台後半で小動きとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による議会証言を受けて円売り・ドル買いが進む場面があったが一時的だった。109円73〜83銭。パウエルFRB議長は11日、議会下院金融サービス委員会で証言した。議長は米中貿易摩擦の緩和などに伴い、「現行の金融政策が適切であり続ける公算が大きい」として、当面は政策金利を現在の年1.50〜1.75%に据え置く方針を示した。これを受けて、追加利下げ期待が後退して円売り・ドル買いが強まり一時109円96銭まで上昇した。また、新型肺炎の拡大について「中国経済に混乱をもたらし、世界経済に波及する」と警鐘を鳴らした。ただ、この問題が米経済に関する金融当局の基本的な見通しを変えたとの認識までは示さなかった。11日、中国の感染症研究の第一人者は「2月に流行のピークを迎え、4月ごろ終息する可能性がある」との見解を示したとの報道や、感染者の増加は近いうちにヤマを越すとの米大学の調査結果が伝えられたことで、過度の懸念が後退している。一方で、NYダウが上げ幅を削ったことで安全資産である円がやや買い戻された。110円の心理的な節目に届かなかったことで持ち高調整の円買いも入ったようだ。

*11日のNY金は、5営業日ぶりに反落した。1570.10ドル(-9.40)。 新型肺炎に対する市場の警戒感が和らぐ中、史上最高値を更新する米株式相場を眺め、安全資産としての金は売りに押された。前日まで4日続伸となったことで利益確定の売りも出やすかったようだ。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、議会証言で堅調な米経済見通しを示したことで、ドル指数が4カ月ぶりの高値を付けたことも金の重石となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は11日、議会下院金融サービス委員会で証言した。議長は、昨年後半以降の米経済が「緩やかに拡大した」と評価した。また、米中貿易摩擦の緩和に伴い、「貿易をめぐる一部の不確実性が後退し、世界経済が安定している幾つかの兆候がある」と分析。当面は政策金利を現在の年1.50〜1.75%に据え置く方針を明言し、金利を生まない資産である金にとっては支援材料となった。ただ、週後半に発表される米消費者物価指数(CPI)や米小売売上高などの重要指標の発表を控えて様子見が広がった。
NY白金は反発。973.50ドル(+6.60)。
パラジウムは続伸。2265.70ドル(+15.90)。

*11日のNY原油は、新型肺炎の拡大に伴うエネルギー需要減退懸念を受けた売りが一巡し、3営業日ぶりに反発した。49.94ドル(+0.37)。中国政府の発表によると、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎感染者は11日時点で、前日から2478人増加し、1000人を超えた。ただ、湖北省以外での感染者の増加ペースは4日を境に減速しており、省内の封じ込めが一定の効果を表した可能性がある。さらに、2月に感染拡大のピークを迎えるとの観測が一部専門家の間で浮上していることも、売り圧力を弱めたようだ。この日は新型肺炎の感染がピークを迎えつつあるとの期待感を背景に、世界各地の株価が上昇、過去最高値に向かったことも原油相場を支えた。北海ブレント原油は、54.01ドル(+0.74)。
*米エネルギー情報局(EIA)は11日、2020年の世界石油需要の伸びに関する見通しを、日量31万バレル下方修正した。新型コロナウイルスが発生した中国の石油消費需要の落ち込みが背景。EIAはまた、北半球の大半で、1月の気温が例年より高いことも、下方修正の要因とした。
*11日のシカゴトウモロコシは続落。379.75セント(-2.00)。小麦相場の下落につれたほか、米農務省が発表した需給報告の弱気な内容に下押しされた。需給報告では、2019〜20年度の米期末在庫見通しが18億9200万ブッシェルで、前月と変わらずだった。
シカゴ大豆は小幅続伸。884.75セント(+0.50)。米農務省の需給報告で、期末在庫見通しが予想よりも大幅に引き下げられたことに支えられた。ただ、需給報告で世界最大の大豆輸出国となるブラジルの生産量見通しが引き上げられたことを受け、一時マイナス圏に沈んだ。米農務省が発表した2019〜20年度の米期末在庫見通しは4億2500万ブッシェルと、前月の4億7500万ブッシェルから引き下げられた。中国向けの輸出需要増加を見込んだ。

*11日のNYダウは、新型肺炎の影響をめぐる不透明感が続く中、売り買いが交錯し、ほぼ横ばいとなった。2万9276.34ドル(-0.48)。中国政府は11日、新型コロナウイルスによる肺炎で、死者が1016人、感染者が4万2638人に達したと発表した。ただ、発生地とみられる湖北省以外の新規感染者は7日連続で減少しており、ウイルス封じ込めに向けた対策が効果を表し始めているとの期待が浮上し、ダウは一時138ドル余り上昇し、取引時間中の最高値を更新した。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、議会下院金融サービス委員会で証言し、新型コロナウイルス感染による肺炎の拡大が「中国経済に混乱をもたらし、世界経済に波及する恐れがある」と指摘。米景気にも影響するリスクを注視すると警戒感を示したことから、市場では楽観論がやや後退し、ダウも反落に転じた。
【11日の経済指標】
(日) 休場
09:30 (豪) 1月 NAB企業景況感指数 3
18:30(英) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前年同期比] 1.1% 0.8%
18:30 (英) 12月 鉱工業生産指数 [前年同月比] -1.6% -0.8%
18:30 (英) 12月 製造業生産指数 [前月比] -1.7% 0.5%
21:00 (墨) 12月 鉱工業生産 [前月比] 0.8%
24:00 (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言

第239回
『おしえて陳さん』 
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*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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*マーケットスクランブル出演
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