2月17日(月)
【2月14日の海外相場および市況】
ny0214

*週末14日のNY外国為替市場のドル円相場は、材料難の中、109円台後半で小動きとなった。109円72~82銭。新型コロナウイルスによる肺炎の拡大に対する懸念の中、円相場は底堅かった。ただ、売り買いの材料に乏しく、終日にわたって狭いレンジにとどまった。米金融市場は週明け17日が祝日(ワシントン誕生日)で3連休となるため、積極的な商いが手控えられたもよう。1月米小売売上高は全体が前月比0.3%増、変動の激しい自動車・同部品ディーラーを除いても0.3%増と、ともに市場予想と一致したため、相場の反応は限定的だった。
*週末14日のNY金は、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大に対する懸念がくすぶる中で買われ、3日続伸した。1586.40ドル(+7.60)。中国政府の発表によると、同国の感染者は6万3851人、うち死者数は前日の発表に比べ13人増加し1380人となった。感染の終息が見通せない中、リスク回避姿勢が強まり、安全資産としての金が買われた。投資家は新型コロナウイルス流行の経済的影響に対するヘッジとして、安全資産とされる金に買いを入れた。ただ、週明け17日の市場が休場となるため、積極的な商いは手控えられ、相場の上値は限定的だった。1月米小売売上高などの米主要経済指標が発表されたが、反応は薄かった
ウイルスがなくなったとしても、金は1550~1600ドルのレンジでの取引が予想される。世界の主要中央銀行全般による利下げ、中東情勢の緊張や他の政治的リスクといった、ウイルス以外の不確実性がまだ存在することが背景。
NY白金は反落。968.80ドル(-5.90)。
パラジウムは5日ぶり反落。2316.70ドル(-34.30)。
*週末14日のNY原油は、新型コロナウイルスの感染拡大によるエネルギー需要減退への懸念が後退し、4日続伸した。52.05ドル(+0.63)。中国政府の発表によると、新型コロナウイルスによる肺炎で、14日時点の感染者は6万3851人、このうち死者は1380人に達した。感染拡大を受けて中国経済の失速懸念がくすぶる中、中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和強化に動くとの観測が浮上。感染症拡大による経済面への影響は長期化せず限られるとの見方が広がり、エネルギー需要の先行きに対する警戒感が後退している。原油相場は一時52.34ドルまで上昇した。米高官が原油相場の見通しに言及したことも投資家の不安心理を和らげた。ブルイエット米エネルギー長官は13日、新型コロナウイルスの感染拡大がエネルギー市場に与える影響はわずかだとした上で、仮に中国の原油需要が日量50万バレル減少しても原油価格に劇的に影響することはないとの見方を示した。国際エネルギー機関(IEA)は、新型肺炎の影響で2020年1~3月期の世界の石油需要が、金融危機にあった09年以来初めて前年同期を下回ると予想。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は、需要減退に対応して協調減産幅を拡大することを検討している。北海ブレント原油は、57.32ドル(+0.98)。

*週末14日のシカゴトウモロコシは続落。377.75セント(-1.75)。テクニカルな売りが出たほか、米国産トウモロコシの輸出見通しに不透明感が広がった。ドル高も圧迫材料となった。
シカゴ大豆は反落。893.75セント(-2.50)。9営業日続伸を受けて利食い売りが出た。米国産品の輸出需要について不透明感が広がったことも地合いを弱めた。

*週末14日のNYダウは、新型肺炎の拡大に対する不透明感を背景に売りがやや優勢となり続落した。2万9398.08ドル(-25.23)。中国政府は14日、新型コロナウイルスの感染者数の発表で、ウイルス検査で陽性反応が出ても、症状がなければ、集計に含めていないことを明らかにした。前日には、発生源とされる同国湖北省が感染の認定基準を変更している。市場では、実体がみえにくく、先行きの不透明感が高まったことを背景に、方向感なくもみ合う展開となった。米国は17日が祝日のため、あすから3連休となる。新型肺炎の状況が休み中にどう動くか読めないため、積極的な取引はしにくくなった。1月米小売売上高は前月比0.3%増と市場予想通り。1月米鉱工業生産指数は季節調整後で前月比0.3%低下となり、予想を下回った。さえない経済指標も重石となった。

【17日の経済指標】
(米) 休場
08:50 (日) 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) [前期比] 0.4%
-1.0%
08:50 (日) 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) [年率換算] 1.8% -3.8%
13:30 (日) 12月 鉱工業生産・確報値 [前年同月比] -3.0%
13:30 (日) 12月 設備稼働率 [前月比] -0.3%
19:00 (欧) 12月 建設支出 [前年同月比] 1.4%

第240回
『おしえて陳さん』 
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*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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*マーケットスクランブル出演
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