3月4日(水)
【3月3日の海外相場および市況】
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*3日のNY外国為替市場は、新型コロナウイルスの感染拡大を警戒した米連邦準備制度理事会(FRB)が緊急利下げを決めたにもかかわらず、安全資産とされる円を買う動きが活発化し、ドル円相場は昨年10月上旬以来約5カ月ぶりに一時106円台を付けた。107円08〜18銭。先進7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁はこの日、緊急電話会議を開催。共同声明で「あらゆる適切な手段を用いる」と表明したが、市場では、具体策が盛り込まれなかったことへの失望感が広がったと受け止められた。その後、FRBが0.50%ポイントの緊急利下げ(1.75%⇒1.25%)を実施した。米国の緊急利下げは金融危機下の2008年10月以降で初めて。利下げを受けていったんは株は反発したものの、利下げ自体は織り込まれており、結果的に株価を押し上げるには至らず、不発に終わった。市場のリスク回避姿勢は強く、ドル円は一時106円94銭まで下落した。
*3日のNY金は、米連邦準備制度理事会(FRB)による緊急利下げ後に買いが活発化し、大幅続伸した。1644.40ドル(+49.60)。FRBはこの日、臨時の連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利の0.5%引き下げ(1.75%⇒1.25%)を決定。新型コロナウイルスの世界的な拡大を受け、動揺が続く金融市場の沈静化を図った。この日の早朝には日米欧の先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁が緊急電話会議を行い、新型コロナ対策で協調する姿勢を示したものの、市場はほとんど反応していなかった。米東部時間午前10時にFRBの決定が報じられると、市場はいったん株買いで反応したが、FRBの想定以上に新型コロナのリスクを重くみているとの見方が浮上し、その後は一転してリスク警戒の流れが加速した。他の主要国の中央銀行による金融緩和への期待感も強まった。こうした中、安全資産である金は急伸し、一時1650.50ドルの高値を付けた。
NY白金は9日ぶりに反発。869.30ドル(+9.90)。
パラジウムは3日続落。2387.50ドル(-40.20)。

*3日のNY原油は、対ユーロでのドル安や追加協調減産期待などを背景に買われ、続伸した。47.18ドル(+0.43)。米連邦準備制度理事会(FRB)は、0.5%の緊急利下げを決定し、政策金利を年1.00〜1.25%とした。これを受けて、外国為替市場では対ユーロでドル安が進行し、ドル建て原油に割安感が生じた。また、今週ウィーンで開催されるOPEC総会で、新型コロナウイルスの感染拡大を背景にOPEC加盟国とロシアなどで構成するOPECプラスが追加協調減産に踏み切るとの観測も原油を支えた。ただ、NYダウはFRBの緊急利下げを受けたものの買いが続かず、一時900ドル超の大幅安となった。リスク回避姿勢が再び急速に強まる中、株式と並んでリスク資産とされる原油にも売りが波及し上値を抑えた。なお、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」の合同専門委員会(JTC)が出した勧告も悪材料となった。JTCは現行の協調減産を今年の年末まで維持するとともに、4〜6月期に減産幅を日量60万バレル拡大することを勧告。この減産幅拡大は、前月の勧告と同水準だった。北海ブレント原油は、51.86(-0.04)。

*3日のシカゴトウモロコシは続伸。381.25セント(+5.75)。テクニカルな追随買いが入り、3週間ぶりの高値となった。新型コロナウイルスの感染拡大が及ぼす経済的影響に対応する、世界的な政策協調への期待が穀物相場を下支えした。
シカゴ大豆は続伸。903.50セント(+2.50)。一時908セントと、1月24日以来の高値を付けた。アルゼンチンが大豆輸出への課税を現行の30%から33%に引き上げるとの観測が浮上。国際大豆市場で米国産にとっては追い風になる公算が大きい。
*3日のNYダウは、米連邦準備制度理事会(FRB)が緊急利下げに踏み切ったものの、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が強く、大幅反落した。2万5917.41ドル(-785.91)。下げ幅は一時、900ドルを超えた。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大はいまだ終息の兆しがみえない。米国では、西海岸で感染者が増えつつあるほか、経済の中心地NY州でも確認されている。欧州やアジア各国でも感染拡大が続いている。日米欧の先進7カ国(G7)は3日朝、共同声明を発し、新型肺炎を背景とする経済の下方リスクに対し、財政・金融政策を念頭に「あらゆる適切な政策手段を用いる」と確認した。その後、FRBは緊急の米連邦公開市場委員会を開き、0.5%の利下げ(1.75%⇒1.25%)に踏み切った。緊急利下げ後には一時、上昇に転じ、2万7000ドル台を回復したが、投資家のリスク回避姿勢を反転させるには至らず、再び下落。市場では、FRBの想定以上に新型コロナの悪影響を警戒しているとの印象が広がった。

【4日の経済指標】
06:45 (NZ) 1月 住宅建設許可件数 [前月比] 9.9%
09:30 (豪) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP) [前年同期比] 1.7%
10:45 (中) 2月 Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) 51.8 50.5
17:55 (独) 2月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 53.3 53.3
18:00 (欧) 2月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 52.8 52.8
18:30 (英) 2月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 53.3
19:00 (欧) 1月 小売売上高 [前年同月比] 1.3% 0.8%
21:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] 1.5%
22:15 (米) 2月 ADP雇用統計 [前月比] 29.1万人 17.0万人
23:45 (米) 2月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 49.4 49.5
23:45 (米) 2月 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値) 49.6
24:00 (加) カナダ銀行政策金利 1.75% 1.75%
24:00 (米) 2月 ISM非製造業景況指数(総合) 55.5 55.5
28:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

第241回
『おしえて陳さん』 
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*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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*マーケットスクランブル出演
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