4月1日(水)
【3月31日の海外相場および市況】
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*31日のNY外国為替市場では、新型コロナウイルスの感染者数の急増を背景に、リスク回避の円買いが優勢となり円高・ドル安が進んだ。107円51〜61銭。期末を迎えた日本の輸入企業によるドル需要増加や、中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)が改善し、過度なリスク回避姿勢がやや後退したのを受け、円売り・ドル買いが進んだ。 ただ、米国では、新型コロナの感染者数が急増しており、18万人を突破。死者数は中国を上回った。感染封じ込めのための経済活動縮小の長期化も懸念されており、安全通貨とされる円を買い戻す動きが強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)が外国中央銀行へのドル資金供給制度創設したことで、ドル需給の緩みが意識され、ドル売りを誘った。
*31日のNY金は、中国の景況感の大幅改善を背景に投資家のリスク回避姿勢が後退し、続落した。1596.60ドル(-46.60)。31日発表された3月中国製造業購買担当者景況指数(PMI)は前月比16.3ポイント上昇の52.0。新型コロナウイルスの感染拡大で過去最低となった2月(35.7)から大幅に回復し、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を3カ月ぶりに上回った。また、外国為替市場では、主要通貨に対するドル高が進行し、ドル建て金の圧迫要因となった。さらに、ロシア中央銀行が4月1日から金の購入を中止すると報じられたことも地合いを弱めた。ただ、世界的な新型コロナの感染拡大には歯止めが掛かっていないため、経済活動の長期的な停滞に伴う景気悪化懸念を背景に、安全資産である金への需要は底堅く、下値を支えた。
四半期ベースで見ると、新型コロナウイルスによる経済的な損害に対する懸念を背景として、6四半期連続の上昇となった。1月に米、イラン間の緊張が高まったことに加え、その後の新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)を背景に、金価格は4.6%高となった。仮に世界最大の経済大国である米国経済が底割れすれば、世界的な景気後退に対する懸念が強まる結果、金買いはさらに強まりそうだ。
*ロシア中央銀行は30日、金の購入を4月1日から停止すると発表した。同国はこの5年間、400億ドル(約4兆3400億円)余りを投じ、金保有を積み上げてきた。ロシア中銀は購入停止の理由に言及していないが、アナリストらによると、ロシアは既に大量の金を保有し、さらに買い増す必要はない可能性が高い。また、金相場が7年ぶりの高値付近にあり、安全資産として世界の投資家からの需要が高まる状況にあって、ロシア勢が売却を目指している可能性もある。金はロシア外貨準備の約20%を占め、これは過去の水準や他国中銀と比較すると高い。ロシア中銀は発表文で、金購入に関する今後の判断は金融市場の状況次第だと説明した。
*BNPパリバは2020年の金の平均価格について、従来予想を90ドル上回る1オンス=1610ドルとの見通しを示した。21年は1500ドルと予想した。各国政府・中央銀行による前例のない景気刺激策を受けて経済状況が安定し、経済見通しが改善し始めるまでは、金価格は高水準で推移するとの見方を示した。

*NY白金は反発。729.9ドル(+6.10)。
パラジウムは続伸。2304.80ドル(+107.20)。

*31日のNY原油は、原油情勢をめぐる米ロ首脳の電話会談を受け、産油国間の対立緩和への期待が広がり、反発した。20.48ドル(+0.39)。一時21.89ドルまで上昇した。ただ、型コロナウイルスの感染拡大を背景にした需要減への懸念は根強く、上値は重かった。トランプ大統領とロシアのプーチン大統領は30日に電話会談し、相場安定に向けた閣僚級会合の開催で合意した。市場では、こうした動きを好感して上昇した。ただ、需要減退懸念が根強いのに加え、米ロ協議の行方も不透明感が強く、上げ幅を縮めた。3月初旬、主要産油国間の協議が決裂。31日で協調減産体制が終了する。サウジアラビアとロシアなどが増産方針を示しており、原油価格低迷に拍車をかけている。
新型コロナの感染拡大を受けた移動制限措置で世界の燃料需要が大幅に減少。主要な商社や銀行は4月の需要が20〜30%減になると予想し、弱い消費が数カ月間続くとみている。米ロ首脳の取り組みが実るかは、依然不透明な情勢。サウジと石油輸出国機構(OPEC)の他の加盟国は31日、価格急落を話し合う4月の緊急会合の開催で合意できなかった。サウジとロシアとの対立は続いており、サウジは国内の消費減を受けて5月から石油輸出を日量1060万バレルに拡大する計画。北海ブレント原油は、22.74ドル(-0.02)。

*31日のシカゴトウモロコシは3日続落。340.75セント。(-0.50)。米農務省が今春の米作付面積を市場予想よりも広く見積もったことが弱材料だった。収穫全体の3分の1を消費するエタノール部門の需要懸念が広がる中、米農務省は作付面積を広く予想した。新型コロナウイルスの感染拡大でエネルギー価格が低迷しており、数多くのエタノール製造所が生産を減速させたり、見合わせたりしている。米農務省は作付面積を9699万エーカーと予測。平均予想(9432万8000エーカー)を上回った。
シカゴ大豆は上昇。886.00セント(+3.75)。米農務省が今春の作付面積を市場予想よりも低く見積もったことが強材料だった。米農務省は作付面積を8351万エーカーと予測。アナリストの平均予想(8486万5000エーカー)を下回った。
*31日のNYダウは、新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化を懸念した売りに押され、反落した。2万1917.16ドル(-410.32)。1〜3月期では6621.28ドル(23.2%)安となり、四半期ベースで1987年以来の下落率となった。3月米消費者景気信頼感指数(1985年=100)は120.0と、前月の132.6(改定値)から急低下した。市場予想の110.0は上回ったものの、2017年7月以来、2年8カ月ぶりの低水準となった。市場では新型コロナが景気を下押しするとの懸念が広がる中、幅広い銘柄に売りが出た。一方、3月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が過去最低まで悪化した2月からV字回復したほか、トランプ米大統領が新型コロナ問題を受けた経済対策「第4弾」として2兆ドル(約216兆円)規模のインフラ整備に意欲を示したことが支援材料となり、ダウの下げ幅は抑えられた。
【1日の経済指標】
08:50 (日) 1-3月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 0 -10
08:50 (日) 1-3月期 日銀短観・四半期大企業製造業先行き 0 -15
08:50 (日) 1-3月期 日銀短観・四半期大企業非製造業業況判断 20 3
08:50 (日) 1-3月期 日銀短観・四半期大企業非製造業先行き 18 -1
08:50 (日) 1-3月期 日銀短観・四半期大企業全産業設備投資 [前年度比] 6.8% 2.5%
09:30 (豪) 2月 住宅建設許可件数 [前年同月比] -11.3%
09:30 (豪) 豪準備銀行(中央銀行)金融政策会合議事要旨公表
10:45 (中) 3月 Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI) 40.3 45.0
15:00 (独) 2月 小売売上高指数 [前年同月比] 2.1% 1.5%
16:00 (トルコ) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI) 52.4
16:55 (独) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 45.7 45.5
17:00 (欧) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 44.8 44.6
17:30 (英) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 48.0 47.0
18:00 (欧) 2月 失業率 7.4% 7.4%
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] -29.4%
21:15 (米) 3月 ADP雇用統計 [前月比] 18.3万人 -15.0万人
22:45 (米) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 49.2 48.0
23:00 (米) 2月 建設支出 [前月比] 1.8% 0.5%
23:00 (米) 3月 ISM製造業景況指数 50.1 45.0

第243回
『おしえて陳さん』 
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*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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*マーケットスクランブル出演
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