【6月2日海外市況】
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*2日のNY外国為替市場は、景気回復への期待が高まる中でドルが買われ、ドル円は108円台後半に上昇した。108円64~74銭。4月上旬以来、約2カ月ぶりの円安水準。新型コロナウイルス感染拡大に伴い停滞していた経済活動を再開する動きが世界的に広がり、景気回復への期待が高まっていることから、リスクオンのドル買いが進み108円の節目を上抜けるとNYダウの上昇や長期金利の上昇もあって一時108円77銭まで買われた。中国が米国産大豆・豚肉の購入を停止するとの観測で米中関係の先行きが不安視されたが、中国は大豆買い付けを継続しているとの報道で懸念が後退。一方、全米各地に広がった人種差別反対を訴えるデモの過激化で、一部の自治体では外出禁止令が発令されたが、現時点では経済活動を阻害しないとの見方から、影響は小さかった。

*2日のNY金は、利益確定の売りに下落した。1734.00ドル(-16.30)。白人警官による黒人拘束死事件をきっかけに全米に広がった抗議デモや、米中対立激化への懸念が高まる中、前日は一時1761.00ドルまで上昇したが、この日はNYダウの反発もあって利益確定売りが先行した。新型コロナウイルスの感染拡大で停滞した経済活動を再開する動きが世界的に広がっており、安全資産である金需要も後退した。

*2日時点の金ETFは、1129.84トンで年初来最大。年初からは26.5%増加。
*NY白金は反落。868.70ドル(-32.40)。
パラジウムも安い。1982.60ドル(-5.80)。

*2日のNY原油は、主要産油国による大幅減産の延長期待から反発。36.81ドル(+1.37)。石油輸出国機構(0PEC)の加盟・非加盟国でつくる「OPECプラス」が、6月末を期限とする日量970万バレルの現在の減産を7月か8月まで続けることを検討していると報じられ、需給改善への期待が高まった。OPECプラスはオンライン会合を4日に開催する予定。OPECプラスは4月、5~6月に日量970万バレルを減産し、7月から年末までは、減産量を770万バレルに縮小することで合意していた。また、新型コロナウイルスの感染防止のため停滞していた経済活動を再開する動きが世界的に広がっていることも支援要因。

*シカゴトウモロコシは3日ぶりに反発。324.25セント(+1.00)。
米農務省発表の作柄状況が良好で、米中西部の天候もおおむね好ましかったが、ショートーカバーに押し上げられた。米農務省が1日発表したクロップ・プログレスによると、トウモロコシの作柄状況は「優」「良」の占める割合が74%と、前週の70%から上昇した。一方、作付け進捗率は93%で、過去5年平均の89%を上回った。

シカゴ大豆は4日ぶり反発。850.50セント(+10.00)。
米農務省は、米国産大豆13万2000トンが中国に販売されたことを公表した。これに先立ち、中国政府は、香港情勢をめぐる米政府との摩擦を背景に、国有企業に対して米国産大豆の購入停止を要請したと伝えられていた。

*2日のNYダウは、欧米で続いている経済活動再開への期待から続伸した。2万5742.65ドル(+267.63)。欧米では、新型コロナウイルスの感染拡大で事実上停止していた経済活動が再開された。NY市でも8日から段階的な再開に踏み出す方針。景気回復への期待が高まった。原油相場の上昇も好感された。一方、黒人男性が白人警官によって拘束後に死亡した事件を契機に、抗議デモが全米に拡大し、NY市などでは夜間外出禁止令が出ている。ただ、経済全体への影響は軽微との見方が多く、相場への影響は限定的だった。

【3日の経済指標】
10:30   (豪) 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) [前年同期比]  2.2%
10:30   (豪) 4月 住宅建設許可件数 [前年同月比]  0.2%  ― 
10:45   (中) 5月 Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)  44.4
14:45   (スイス) 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) [前年同期比]  1.5% 
16:00   (トルコ) 5月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]  10.94% 
16:55   (独) 5月 失業率  5.8% 
17:30   (英) 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  27.8
18:00   (欧) 4月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]  -2.8%   
18:00   (欧) 4月 失業率  7.4%   
20:00   (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]  
21:15   (米) 5月 ADP雇用統計 [前月比]  -2023.6万人 
22:45   (米) 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  36.9   
22:45   (米) 5月 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)  36.4  
23:00   (加) カナダ銀行政策金利  0.25%  0.25% 
23:00   (米) 5月 ISM非製造業景況指数(総合)  41.8  
23:00   (米) 4月 製造業新規受注 [前月比]  -10.3% (-10.4%) 

*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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