【6月3日海外市況】
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*3日のNY外国為替市場は、欧米での経済活動再開が好感されてドル円は108円台後半に上昇した。108円86~96銭。新型コロナウイルスの感染拡大で停滞していた経済活動を再開する動きを背景に、景気回復への期待が広がった。5月米ISM非製造業景況指数(NMI)は45.4と前月の41.8より改善した。5月ADP全米雇用報告では、非農業部門民間就業者数が前月比276万人減と、4月(1955万7000人減)から減少幅が大きく縮小。市場予想の900万人減も大幅に上回った。
*3日のNY金は、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた景気が回復に向かうことへの期待感を背景に続落した。1704.80ドル(-29.20)。米国では、新型コロナの感染拡大で停滞した経済活動を再開する動きが続いている。最大都市NY市でも8日から、段階的な再開に踏み出す見通し。5月米ISM非製造業景況指数(NMI)は45.4と前月の41.8より改善した。5月ADP全米雇用報告では、非農業部門民間就業者数が前月比276万人減と、4月(1955万7000人減)から減少幅が大きく縮小。市場予想の900万人減も大幅に上回った。景気の立ち直りが期待されNYダウが上昇したため、安全資産である金は売りが強まり一時1700ドルを割り込んだ。エスパー米国防長官が、全米各地に飛び火した人種差別への抗議デモが暴動に発展している問題について、連邦軍を動員して鎮圧に当たらせることに反対の立場を示したことも国内リスクを低減させたようだ。一方、世界的な金融緩和策は利子を産まない金にとっては長期的なサポート要因。
金ETFは3日時点で1133.37トン。前日比+4.09トン。年初から26.9%増。
NY白金は続落。860.50ドル(-8.20)。金につれて利益確定売りが出た。
パラジウムも安い。1958.20ドル(-24.40)。
*3日のNY原油は、主要産油国による減産継続への期待から続伸した。37.29ドル(+0.48)。一時38.18ドルまで上昇し、3月6日以来約3カ月ぶりの高値となった。今週開催予定のサウジアラビアやロシアなど主要産油国による石油輸出国機構(OPEC)プラスが、新型コロナウイルスの感染拡大による石油需要の落ち込みに対応する大幅な協調減産を継続するとの期待が高まった。ただ、週内の会合開催を見送る可能性が報道されると減産継続に向けた交渉が難航しているとの懸念が強まり、上値を削った。減産延長の時期や規模をめぐって不透明感が強まったようだ。米エネルギー情報局が発表した週報では、原油在庫の減少は続いているものの、ガソリンの在庫が市場予想を超える増加となった。市場では、経済活動再開に伴う需要回復が緩やかになるとの懸念が広がった。
*3日のシカゴ・トウモロコシは小反落。324.00セント(-0.25)。
大豆や小麦など他の穀物相場高に支えられる一方、トウモロコシの単収拡大につながる天候見通しに圧迫された。
シカゴ大豆は続伸。857.50セント(+7.00)。米国産大豆の輸出見通しの改善を背景に、3週間ぶりの高値を付けた。一方、中西部での豊作に適した天候は重石。
*3日のNYダウは、新型コロナウイルスで急激に悪化した景気の回復への期待から、大幅続伸した。2万6269.89ドル(+527.24)。新型コロナで停滞していた経済活動を再開する動きが世界的に広がり、リスク選好姿勢が強まりNYウは3日続伸し、終値での2万6000ドル台を3月上旬以来約3カ月ぶりに回復した。全米各地で起きている黒人男性暴行死への抗議デモに沈静化の兆しがみられることも、相場を支援した。5月ADP全米雇用報告では、非農業部門民間就業者数が前月比276万人減と、4月(1955万7000人減)から減少幅が大きく縮小。市場予想の900万人減も大幅に上回った。5月米ISM非製造業景況指数も前月から上昇し市場予想を上回った。
【4日の経済指標】
10:30   (豪) 4月 貿易収支  106.02億豪ドル 
10:30   (豪) 4月 小売売上高 [前月比]  8.5%   
16:55   (独) 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  31.4   
17:00   (欧) 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)  28.7  
17:30   (英) 5月 建設業購買担当者景気指数(PMI)  8.2
18:00   (欧) 4月 小売売上高 [前年同月比]  -9.2%   
18:00   (南ア) 1-3月期 四半期経常収支  -681億ランド  
20:45   (欧) 欧州中央銀行(ECB)政策金利  0.00% 
21:30   (欧) ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁定例記者会見
21:30   (米) 4月 貿易収支  -444億ドル 
21:30   (米) 1-3月期 四半期非農業部門労働生産性・改定値 [前期比]  -2.5% 
21:30   (米) 前週分 新規失業保険申請件数

*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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