【トルコリラ円今週の予想(6月29日)】
*上値重い展開。
*予想レンジ:15.00円~16.00円。
トルコ中央銀行は25日の金融政策決定会合で、政策金利を8.25%で据え置くことを決めた。政策金利が24.0%だった昨年7月から今年5月まで9会合連続の利下げとなっていたが、約1年ぶりに歯止めがかかった。新型コロナウイルスの感染拡大で経済が冷え込む中、さらなる利下げに踏み切るとの見方も出ていたものの、常態化しているインフレが悪化に向かう事態を懸念したとみられる。トルコでは5月にレストランやショッピングモールなどの営業が再開された。政府はコロナ対策を緩和し、経済活動の正常化を目指す方針に踏み切ったが、現在も連日1000人以上の新規感染者が発生している。外出を控える人もなお多く、景気後退が長期化する恐れがある。政策金利が8.25%で、現在のインフレ率が11.39%なので実質金利は8.25%-11.39%=-3.14%となり、マイナス金利に落ち込んでいる。国際通貨基金(IMF)は20年の実質成長率をマイナス5%と予想している。マイナス成長への見込みからトルコリラが上値の重い展開が続きそうだ。

<強材料>
1.トランプ大統領はニューヨーク州南部地区のジェフリー・バーマン連邦検事を解任した。解任されたバーマン氏は、トルコのハルクバンクがイラン制裁回避に関わったとして厳しく追及し、この件に関わったトルコの関係者やトルコ銀行の元頭取が有罪判決を受けた。ハルクバンクがもし罰金を科せられると、トルコ経済に大ダメージにとされていたが、今回の解任によってこの心配もなくなった。
2.文化観光相は、新型コロナウイルスの感染封じ込めや観光地での安全対策が十分だとして「観光客を迎え入れる準備はできた」と自信を示した。トルコは5月、消毒設備や従業員の健康管理など100超の基準の下、宿泊施設や空港などに政府がお墨付きを与える認証制度を始めた。認証を受けた宿泊施設は500軒を超え、今後1カ月以内に2000軒超を目指す。トルコは6月に入って一部国際線の運航を再開した。外国人観光客は原則、隔離措置なしで国内を移動できる。

<弱材料>
1.トルコの外貨準備は約500億ドルと、短期対外債務を下回り、不適正とされる水準にある。
2.米連邦準備理事会(FRB)は各国中銀との通貨スワップでドルを供給したが、トルコ中銀は対象外となった。
3.実質金利がマイナス。

rira0629

【トルコ経済指標】
30日火曜日
16:00トルコ5月貿易収支前回-45.6億USD、予想-34.0億USD
1日水曜日
16:00トルコ6月製造業PMI前回40.9
3日金曜日
16:00トルコ6月消費者物価指数前年比前回+11.39%、予想+12.02%
16:00トルコ6月生産者物価指数前年比前回+5.53%

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